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今日はWii本体発売3周年、発売から今までを簡単に振り返ってみる

  • 掲載: 2009年12月2日 00:10
 2006年12月2日に日本でWii本体が発売されてから、本日で丸3年を迎えました。とりあえず、Wiiの3年間を軽く振り返ってみます。
 と、その前にWiiはいつから存在しているかというお話ですが、2003年5月に行われた経営方針説明会での岩田社長の「ゲームキューブの後継機がすでに開発段階にある」が最初だったと思います。その後、2004年6月には「2005年E3で据置機に関する発表を行う」との発言があり、2005年のE3では”レボリューション”(Wiiのコードネーム)と呼ばれるハードが発売されました。
 このあたりの流れは、Wiiの歴史 2003~2005年にて年表っぽくまとめていますので、宜しければご覧ください。

 ここからは、Wiiが発売されてからの3年間を簡単に振り返ります。(2006年1月~Wii発売前についてはWiiの歴史 2006年をご覧ください)

2006年

 11月21日に発売された北米に続き、日本でも12月2日にWiiが発売されました。同日発売されたタイトルは任天堂から「Wii Sports」「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」「はじめてのWii」「おどるメイドインワリオ」の4タイトル、サードパーティから12タイトル、計16タイトルです。
 7日・8日には欧州でもWii本体が発売されましたが、15日には懸念材料となっていたWiiリモコンのストラップについて無償交換が発表されるなどの出来事もありました。


2007年

 1月中旬にはWii本体の累計販売台数が100万台を突破し、発売日に強力なタイトルを用意したWiiの勢いがデータにも表れました。2月には「Wii Sports」が累計100万本を突破し、Wii初のミリオンタイトルが誕生しました。
 4月には、Wii本体OSの初となる更新がリリースされ、スタンバイモード時にテレビからノイズが出る問題などが修正されました(Ver.1.0J → Ver.2.0Jは初回のインターネット接続時に自動で行われます)。7月にはE3が行われ、「マリオカートWii」や「Wii Fit」などのビッグタイトルが発表されたほか、ガンタイプのアタッチメントとしてWiiザッパーも登場しました。

 8月上旬には2度目のWii本体OSのアップデートが行われましたが、大規模な不具合が発生したため、お盆明けに修正版がリリースされるまで混乱が続きました。
 任天堂関連のハードでは、同時期にWii「フォーエバーブルー」DS「太鼓の達人 タッチでドコドン!」でも不具合が発生しており、開発やチェックの体制を問題視する声も聞かれました。

 10月に入ると「Wiiリモコンジャケット」が無償配布され、Wiiリモコンの安全性を高める取り組みが行われました。
 10月10日には任天堂カンファレンス2007秋が開催され、「スーパーマリオギャラクシー」や「Wii Fit」、「大乱闘スマッシュブラザーズX」などの年末商戦タイトルが多数発表されました。「モンスターハンター3」がPS3からWiiに移籍する事が発表されたのも、この発表会での出来事です。

 11月には「スーパーマリオギャラクシー」、12月には「Wii Fit」が発売され、Wiiの2年目の年末商戦を支えました。後に、マリオは累計90万本、WiiFitは累計350万本となる大ヒットとなっています。
 Wii本体の販売台数推移は200万台突破が4月、300万台が7月、400万台が12月と、「Wii Sports」などの後押しにより約3ヶ月で100万台となる据置型ゲーム機では異例のペースでの販売が続きました。

○2007年発売の主なWiiソフト
 ・ 4月: ペーパーマリオRPG (任天堂)
 ・ 7月: ドラゴンクエストソード (スクウェア・エニックス)
 ・ 7月: マリオパーティ8 (任天堂)
 ・11月: スーパーマリオギャラクシー (任天堂)
 ・11月: マリオ&ソニック AT 北京オリンピック (任天堂、セガ)
 ・12月: Wii Fit (任天堂)


2008年

 1月に入っても「Wii Fit」の販売好調は続き、早くも100万本以上を出荷したほか、それに釣られるようにWii本体も累計500万台を突破しました。
 1月24日発売と発表されていた「大乱闘スマッシュブラザーズX」は、発売直前に急遽1週間の延期が発表されたり、Wii本体のディスクレンズが読み込めないトラブルに対して無償クリーニングでの対応が発表されるなど出来事があったものの、国内で累計180万本、海外を含めると500万本以上となる大ヒット作品になりました。

 3月25日には、インターネットで販売される新作ソフトを扱う「Wiiウェア」のサービスが始まりました。初日から配信されたタイトルは「小さな王様と約束の国 ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル」など9タイトルです。

 7月にはE3が開催され、「Wii Music」、「街へいこうよ どうぶつの森」とWiiスピーク、Wiiのモーションコントロールを向上させるWiiモーションプラスと「Wii Spoets Resort」が発表されました。

 12月に開催された「ドラゴンクエスト9」の発表会では、ドラクエ10がWii向けに開発されている事を堀井さんがペロッと話してしまい話題になりました。

 2008年の年末商戦は、10月に発売された「Wii Music」が40万本、11月に発売された「街へいこうよ どうぶつの森」が100万本を販売したものの本体の販売が鈍り、前年割れとなる規模に落ちてしまいました。
 いまいち盛り上がらなかった最大の理由としては、この2タイトルが対象とするユーザー層に偏りがあった事が挙げられますが、今思えば、この辺りから歯車が狂いだしたと言いますか、いまいち不調から抜け出せていないように感じます。

○2008年に発売された主なWiiソフト
 ・ 1月: 大乱闘スマッシュブラザーズX (任天堂)
 ・ 1月: ファミリースキー (バンダイナムコゲームス)
 ・ 3月: メトロイドプライム3 コラプション (任天堂)
 ・ 4月: マリオカートWii (任天堂)
 ・ 5月: リンクのボウガントレーニング (任天堂)
 ・ 6月: 風来のシレン3 (セガ)
 ・ 7月: ブームブロックス (エレクトロニック・アーツ)
 ・10月: Wii Music (任天堂)
 ・11月: 街へいこうよ どうぶつの森 (任天堂)
 ・12月: 428 (セガ)


2009年

 2009年は、Wiiにとって苦しい幕開けとなりました。2008年末の年末商戦での売り上げが任天堂の予想を下回る規模に落ち着いたこと、2009年初頭~春にかけてソフトのラインナップ不足したこと、「バイオハザード5」や「龍が如く3」など他機種でヒット作が登場したことなどにより、Wiiに逆風が吹き始めます。
 その後、6月に「Wii Sports Resort」、8月に「モンスターハンター3」と初の新色である”クロ”が発売されたものの、9月末には他機種に足並みを揃えるように2万5000円から2万円への値下げが行われました。

 コンテンツ面では、5月にWii向けの無料動画配信サービス「Wiiの間」がリリースされて現在までに80万人以上が利用したほか、11月には有料動画配信サービス「シアターの間」もリリースされ、話題となりました。


 ここまで駆け足でWiiの3年間を振り返ってみましたが、いかがでしょうか。簡単に振り返るとなると売り上げの話が中心になってしまうのですが、なるべくソフトやサービスやイベントの情報なども入れたつもりです。
 本来であれば、Wiiの歴史というページで年表としてまとめる予定だったのですが、更新する時間が取れる見込みが全く無いので、この記事でさらっと書いてしまいました。

 さて、Wiiはこれから4年目に突入し、4回目の年末商戦を迎えます。3日には「NewスーパーマリオブラザーズWii」が発売されるほか、「戦国無双3」や「テイルズ オブ グレイセス」などのこれまで他機種で発売されてきたタイトルの最新作も発売されます。

 他機種からの追い上げを食らっているWiiにとって、2009年の年末商戦は非常に重要なものとなります。2008年に続いてパッとしない結果に終わったならば、Wiiの存在は今以上に独特なものとなり、これまでのような”任天堂専用機”と呼ばれる状態に戻ってしまうかも知れません。
 逆に、他機種に負けない存在感を市場に見せ付ける事が出来たならば、2010年以降のラインナップや、数年後に控えた次世代機への移行にも弾みが付くかも知れません。

 ゲーム業界の数年後を予想するのは非常に難しいところですが、Wiiにとって2009年の年末商戦が重要である事には変わりありません。自分はゲームを遊びつつ見守る事しか出来ませんが、ぜひ良い結果を残してくれたらと思います。


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