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宮本さんが考える、Newマリオの”おてほんプレイ”

 現在公開中の社長が訊く「NewスーパーマリオブラザーズWii」にて、ゲームに搭載される”おてほんプレイ”について宮本さんが様々なエピソードを話していたので、取り上げたいと思います。
 本作は、2005年にニンテンドーDS向けに発売された「Newスーパーマリオブラザーズ」が元になっていますが、この作品は累計500万本以上を販売した大ヒット作です。しかしその一方で、反省点も残りました。

 岩田社長: で、実際につくってみて「こうすればよかった」という反省があったりしますか?
 宮本さん: 強いて言えば、難易度がちょっと・・・。
 岩田社長: 誰でも遊べる『マリオ』は実現できたけど、一方で、歯ごたえを求める人にとってはちょっとやさし過ぎたかもしれませんね。
 宮本さん: やっぱり、久しぶりにゲームを遊ぶ人からこれまでの『マリオ』のゲームを遊びこんできた人まで、すべてのお客さんに満足していただけるような難易度というのはつくろうとしてもなかなかつくれないんですよね。どっちかに絞っていかなきゃアカンわけで。

 初心者にも安心して遊べるようにした事で、逆に上級者にとっては物足りない難易度になってしまいました。初代Newマリオは、初心者と上級者が共存できる作品とは言えなかったわけですね。

 それを踏まえて今回のNewマリオでは、初心者救済のシステムとして”おてほんプレイ”(いわゆるヘルプ機能)が搭載されました。簡単に説明すると、同じステージで8回連続でミスをすると、ヒントブロックが登場します。それを叩くとルイージが現れ、そのステージをクリアしてくれるというものです。
 このようなシステムになるまでには様々な葛藤があったようで、それは5ページ6ページで語られています。

 宮本さん: ただ、自分でそういう仕様を入れたんですが、ゲームをはじめる前に「おてほんプレイを見ますか?」と聞かれると、すごくムッとするんですよ。ゲーマーとしては。
 岩田社長: 許せない?(笑)
 宮本さん: 絶対に許せない。
 岩田社長: 1度もやってないのにおてほんなんか見てたまるかと?(笑)。
 宮本さん: そうなんです(笑)。

 宮本さん: 最初、「おてほんプレイ」ははじめからメニュー画面で見られるようにしていたんです。でも許せないから、いろいろ考えた結果、3回ミスをすると、初めてヒントブロックが出てくるようにして、それを叩くと、「おてほんプレイを見ますか?」という表示が出てくるようにしました。
 岩田社長: 3回挑戦して、それでもうまくいかない人が「おてほんプレイ」が見られるようにしたんですね。
 宮本さん: そこで実際に自分でもやってみたんです。でも、それでもムッとしたんです。
 岩田社長: (笑)

 岩田社長: 結局、何回ミスをしたらヒントブロックを出すようにすればいいのか、そのタイミングがすごく大事なんですね。
 宮本さん: そこはすごく悩みました。5回がいいのか、それとも10回だったらいいのかと。で、僕は10回がいいかなと思ったんですけど、その中間を考えている人がいて、「8回がいいんじゃないでしょうか」と。
 岩田社長: ほぼ真ん中をとったんですね。
 宮本さん: ゲームは最初、マリオは5人ではじまります。でも、少し進めば何回か1UPしますから、ひとつのコースを1~2ゲームプレイして、それでも先に進めないのなら次のコースに進んでもらってもいいんじゃないかと。そこで、8回ミスをすると、ヒントブロックが出てくるようにしました。

 個人的には、”おてほんプレイ”がミス8回で発動する理由や、なぜ最初からお手本を表示できない仕様になったのかといった疑問があったのですが、それらを一気に解消できました。
 また、おてほんプレイという機能そのものが許せない”ゲーマーとしてのプライド”にも様々な配慮がされています。例えば、この機能を使っていない場合はタイトル画面に“ヒントブロックを出してない勲章”が表示されたり、おてほんプレイでは無視されてしまう”スターコイン”というアイテムの収集、スターコインを一定数集めた人が挑戦できるステージ9などがあります。

 ヘルプ機能の存在が明らかになった当初は、批判も多くあったように思います。しかしこうやって徐々に情報が明らかになってくると、上手く落しどころを見つけたとでも言いますか、想像よりも良い機能であるように感じています。
 もちろん実際に遊んでみないと分からない部分もありますので、発売を期待して待ちたいですね。

◎関連リンク
 □社長が訊く「NewスーパーマリオブラザーズWii」 (任天堂)

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 □社長が訊く「NewスーパーマリオブラザーズWii」が掲載、宮本さん登場
◎この記事について
  編集者: にんてんまん
  記事のカテゴリ: NewスーパーマリオブラザーズWii
  (関連: Wiiニュース

コメント (6件

2009/11/14 PM02:55
一見「これから難度の高いゲームを出していく」という風に聞こえますが、実際は今のままのWii水準難易度を保ちつつこのシステムを導入すると言うことなんでしょうね。
攻略情報を見ながらもWiiの低難度なゲームにすら躓く子供が大勢居るという事実を知らないわけではないでしょうし。
今の子供の話を聞くと「昔のゲームは難し過ぎて10分で止めた」というような話を頻繁に聞きます。
これ以上難度の高いゲームを出すのは現実的ではないように思えます。
もし出したとしたら終始お助けシステムに頼ることになるでしょうし。
何も"全ユーザー層が満足するゲーム"に統一しなくても良いと思うんですけどね。
ライトユーザーが満足するゲーム、コアユーザーが満足するゲームの二つに二分すれば良いだけの話だと思います。
まぁそれだと動画サイト等でコアゲームのスタイリッシュな動画を観た子供がコアゲームに手を出して即詰み、アンチレビューで溢れ返る・・・
といった状態に陥るでしょうけど。
ルイルイ 2009/11/14 PM06:18
ヘルプ機能に関しては批判が多かったですよね。
自分もどれだけ ボロボロに言われた事かw
 
でも、やっぱり私の想像していた事には
間違い無かったんですね。お助けが入れば
難易度もそりゃ上がりますよ。宮本茂さんは天才です。
 
思うのですが ゲーム上級者と初心者が
一緒になって楽しめて 一緒にエンディングを
味わえるとなると 素晴らしいゲームだと思いますね。
 
苦手な方はずっとシャボンに逃げていれば助かりますし。
 
Newマリオwiiは楽しみです。
これだけ コアユーザー向けに難易度が高いゲームなのに
初心者とも一緒に遊べるゲームはありませんでした。
 
個人的には「マリオ」ですから何が何でも買いますけどw
2009/11/14 PM06:37
>個人的には「マリオ」ですから何が何でも買いますけどw

このコメントが全てで、ヘルプとか、そもそも関係ない訳ですよ。

信者過ぎるぞいw
ルイルイ 2009/11/15 AM12:16
すみません。お気に触ったようで。でも信者ではありませんよ。
実際、全てプレイしていて好きなシリーズは
マリオブラザーズシリーズ(1,2,3,4,5,USA)と
ペーパーマリオシリーズ、マリオRPGシリーズのみですから。
後はマリオランドや6つの金貨とか。
 
マリオパーティやらゴルフ、テニスやら野球も
少しだけしか持っていませんし、未プレイも多いです。
実際、「マリオ&ソニック」だって欲しいとは
少しも思えませんでしたからね 自分。
 
最後の一言は笑わせる為のジョークですよw
んなアホな! みたいな。
言い忘れていましたが「自分の好きな
マリオシリーズだから買いますけど」ってな訳で。
 
心の底では 初心者さんともエンディングを
味わえるゲームとして本当に欲しいとも思っているのです。
それに難易度も高そうですし・・・ね。
 
毎回 お騒がせして申し訳ない。
おうえんびと 2009/11/15 AM01:08
マリオが好きだから、マリオ最新作を買う。
良いじゃないですか、それだけの魅力のあるソフトだと思います。
日本中で…というか、世界中で今年の年末年始は
本作がたくさんの人を笑顔にしていることかと思います。
楽しみですね。
ルイルイ 2009/11/15 AM01:25
おうえんびと様、嬉しいです。ご親切に有難う御座います。
 
自分は信者程ではありませんが 凄くマリオゲームが
好きな奴なんですw そうですよね。魅力あるソフトですよね。
 
そうですね・・・日本中だけではなく もはや
世界中で今年末は本作が笑顔にさせてくれていますよね!
 
笑顔を作り出せてしまうソフトは凄いと思いますw
 
いやぁ本当に楽しみですね。
 
おうえんびと様のコメントは度々 楽しく愛読させて
頂いてます。いつもありがとうです。応援してます。

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