- 2009年05月20日 23:01
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明日21日、任天堂より発売される「タクトオブマジック」は”リアルタイムストラテジー”というジャンルに属する作品です。普段はなかなか聞かないジャンル名ですので、今回はリアルタイムストラテジーの魅力について考えていきたいと思います。
まず、本作のジャンルである「リアルタイムストラテジー(RTS)」と、マリオやゼルダなどとの違いを考えたいと思います。
これらの「アクション」や「アドベンチャー」といったジャンルは、一言で表すとプレイヤーが自ら行動するゲームです。崖があったらAボタンでジャンプして超える、敵が来たらリモコンを振って剣で攻撃すると言った感じで、プレイヤーの行動=主人公の行動という風に一致するわけですね。
対してRTSでは、プレイヤーは指示に徹する事になります。実際に行動するのは指示を出したユニットで、プレイヤーはゲーム進行を第三者の視点から見守ることになります。
で、プレイヤーが指示を出すゲームと言えば、ファイアーエムブレムやファミコンウォーズ」が有名です。しかし、これらのゲームをジャンル分けすると「ターン制ストラテジー(TBS)」となります。
RTSとの最大の違いはターン制を採用していることで、まず味方ユニットに指示を出してから、その指示によって試合展開がどう変わるか、それに対して敵がどういった行動を取るか、順番に見守っていくスタイルです。
要するに、自分のターン→敵のターン→自分のターン→…といった明確な順序があるため、この辺りはドラクエやFFなどのRPGに似ていますね。
これに対して、タクトオブマジックのジャンルであるRTSは”時間(リアルタイム)”と”戦略(ストラテジー)”の2つが重要な要素です。
まず”時間”とは、ゲーム展開がリアルタイムに進んでいくという事で、ターン制のように時間が止まりません。要するに待った無しの展開で、いま起きた現象に対してすぐに指示を出していく必要があるわけです。
もう一つの”戦略”とは、自分はこのゲームをどう進めていきたいのかといった計画ですね。迫り来る敵に対してどの順番で対処するか、味方ユニットはどう配置するか、どの敵にどんな攻撃が有効かなどなど。でもこれは、TBSにも言える事ではありますね。
あと、RTSやTBSに共通している特徴は正解が一つではないことです。プレイヤーの指示による味方の行動が敵の行動に影響を与え、それが次の指示に影響を与えて……という風に状況が逐一変化していくため、全てはプレイヤーの運次第ですね。
ある程度の指針はあるものの、どうやって戦いに勝利するかはプレイヤーに任されていますので、ある意味で最も自由度の高いジャンルと言えるのではないでしょうか。
ですが、リアルタイム展開や自由度の高さから「やる事が多すぎて忙しい」「覚える事が多くて大変」といったイメージがあるようです。海外では一つのジャンルとして認知されている雰囲気がありますが、日本ではなかなか広まらないですね。
思うに、面白さを理解できるまでに時間を要するのがネックになっている気がします。システムを理解できないまま止めてしまうか、面白さに気付いてハマるか、ほぼ2パターンに分かれるのではないでしょうか。
で、ここらでタクトオブマジックの話に戻るのですが、本作は任天堂が監修していますので、チュートリアルなどの”ゲームの入り口”となる部分については、比較的安心できるのではないかと思います。
あと本作では、前作のDS版から細かい変更があったようです。例えば、扱う魔法の数が6つ→4つに、レベル制を廃止して熟練度っぽいシステムに、Wi-Fi協力プレイの追加などですね。
僕はDS版も遊んだのですが、DSとWiiの大きな違いは”2画面か1画面か”だと思います。タッチペンで魔法を発動させていたのをWiiリモコンにしたりは、確かに変更点ですが大きな問題ではないんですね。
本作では”ルーン”を書いて魔法を発動させるのですが、そのルーンの種類が結構多かったんですね。で、最初はまだしも種類が多くなってきた時にルーンを思い出せなくて困るわけです。この問題は、DS版では上画面にルーン表を表示させて解決していましたが、Wii版はもちろん画面が一つなのでこの方法は使えません。
公式サイトのムービーを見たところ、ルーンを書く場所の周りに候補となるルーンが表示されているようだったので、フォローはきちんとされているようです。個人的には、ルーンの書きやすさ(指示の出しやすさ)が本作の面白さに直結すると思っているので、その辺りがとても気になってしまいました。
最後に売り上げの話をしておくと、忍之閻魔帳さんの記事でDS版の売り上げが初週5000本だったのを知り……そしてWii版もまずは5000本超えが目標になるらしく、かなり差し迫った状況にあります。
任天堂とタイトーによるRTS「タクトオブマジック」は明日21日発売、価格は5800円、ジャンルは魔法アクションストラテジー、プレイ人数は1~2人、ニンテンドーWi-Fiコネクション対応です。
◎関連リンク
□「タクトオブマジック」公式サイト (任天堂)
◎関連ニュース
□「タクトオブマジック」公式サイトがオープン、世界観などを公開
□リモコンを振って指示するRTS――任天堂「タクトオブマジック」
◎Amazon.co.jp商品リンク
□タクトオブマジック (20%OFF、4645円にて販売中)
これらの「アクション」や「アドベンチャー」といったジャンルは、一言で表すとプレイヤーが自ら行動するゲームです。崖があったらAボタンでジャンプして超える、敵が来たらリモコンを振って剣で攻撃すると言った感じで、プレイヤーの行動=主人公の行動という風に一致するわけですね。
対してRTSでは、プレイヤーは指示に徹する事になります。実際に行動するのは指示を出したユニットで、プレイヤーはゲーム進行を第三者の視点から見守ることになります。
で、プレイヤーが指示を出すゲームと言えば、ファイアーエムブレムやファミコンウォーズ」が有名です。しかし、これらのゲームをジャンル分けすると「ターン制ストラテジー(TBS)」となります。
RTSとの最大の違いはターン制を採用していることで、まず味方ユニットに指示を出してから、その指示によって試合展開がどう変わるか、それに対して敵がどういった行動を取るか、順番に見守っていくスタイルです。
要するに、自分のターン→敵のターン→自分のターン→…といった明確な順序があるため、この辺りはドラクエやFFなどのRPGに似ていますね。
これに対して、タクトオブマジックのジャンルであるRTSは”時間(リアルタイム)”と”戦略(ストラテジー)”の2つが重要な要素です。
まず”時間”とは、ゲーム展開がリアルタイムに進んでいくという事で、ターン制のように時間が止まりません。要するに待った無しの展開で、いま起きた現象に対してすぐに指示を出していく必要があるわけです。
もう一つの”戦略”とは、自分はこのゲームをどう進めていきたいのかといった計画ですね。迫り来る敵に対してどの順番で対処するか、味方ユニットはどう配置するか、どの敵にどんな攻撃が有効かなどなど。でもこれは、TBSにも言える事ではありますね。
あと、RTSやTBSに共通している特徴は正解が一つではないことです。プレイヤーの指示による味方の行動が敵の行動に影響を与え、それが次の指示に影響を与えて……という風に状況が逐一変化していくため、全てはプレイヤーの運次第ですね。
ある程度の指針はあるものの、どうやって戦いに勝利するかはプレイヤーに任されていますので、ある意味で最も自由度の高いジャンルと言えるのではないでしょうか。
ですが、リアルタイム展開や自由度の高さから「やる事が多すぎて忙しい」「覚える事が多くて大変」といったイメージがあるようです。海外では一つのジャンルとして認知されている雰囲気がありますが、日本ではなかなか広まらないですね。
思うに、面白さを理解できるまでに時間を要するのがネックになっている気がします。システムを理解できないまま止めてしまうか、面白さに気付いてハマるか、ほぼ2パターンに分かれるのではないでしょうか。
で、ここらでタクトオブマジックの話に戻るのですが、本作は任天堂が監修していますので、チュートリアルなどの”ゲームの入り口”となる部分については、比較的安心できるのではないかと思います。
あと本作では、前作のDS版から細かい変更があったようです。例えば、扱う魔法の数が6つ→4つに、レベル制を廃止して熟練度っぽいシステムに、Wi-Fi協力プレイの追加などですね。
僕はDS版も遊んだのですが、DSとWiiの大きな違いは”2画面か1画面か”だと思います。タッチペンで魔法を発動させていたのをWiiリモコンにしたりは、確かに変更点ですが大きな問題ではないんですね。
本作では”ルーン”を書いて魔法を発動させるのですが、そのルーンの種類が結構多かったんですね。で、最初はまだしも種類が多くなってきた時にルーンを思い出せなくて困るわけです。この問題は、DS版では上画面にルーン表を表示させて解決していましたが、Wii版はもちろん画面が一つなのでこの方法は使えません。
公式サイトのムービーを見たところ、ルーンを書く場所の周りに候補となるルーンが表示されているようだったので、フォローはきちんとされているようです。個人的には、ルーンの書きやすさ(指示の出しやすさ)が本作の面白さに直結すると思っているので、その辺りがとても気になってしまいました。
最後に売り上げの話をしておくと、忍之閻魔帳さんの記事でDS版の売り上げが初週5000本だったのを知り……そしてWii版もまずは5000本超えが目標になるらしく、かなり差し迫った状況にあります。
パッケージ画像
By Amazon.co.jp
最近はソフト紹介がサボり気味だったのですが、こいつはいけねぇ! という事で、とりあえず急いでRTSの魅力を考えてみました。かなり大まかな説明なんですが、なんとか雰囲気だけでも感じ取ってもらえれば良いなと思います。By Amazon.co.jp
任天堂とタイトーによるRTS「タクトオブマジック」は明日21日発売、価格は5800円、ジャンルは魔法アクションストラテジー、プレイ人数は1~2人、ニンテンドーWi-Fiコネクション対応です。
◎関連リンク
□「タクトオブマジック」公式サイト (任天堂)
◎関連ニュース
□「タクトオブマジック」公式サイトがオープン、世界観などを公開
□リモコンを振って指示するRTS――任天堂「タクトオブマジック」
◎Amazon.co.jp商品リンク
□タクトオブマジック (20%OFF、4645円にて販売中)
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コメント (2件)
- 2009/05/22 AM08:34
- RTSの近い要素を持ったWIIイレなんかも理解するのも難しいかもしれませんね。
- 2009/05/22 AM11:29
- オウガバトル64なんかはRTSに入るのかな?
PV見てると、オウガ64よりプレイヤーが干渉出来る部分が
多そうなのでかなり期待はしている。
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