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任天堂岩田社長、Wii HDについて「他に新しいことが必要」

  • 掲載: 2010年2月2日 00:11
 任天堂の岩田社長は、以前から噂になっている”Wii HD”についてコメントしました。
 まず”Wii HD”について簡単に説明しますと、SDの映像出力のみに対応している現行のWii本体に対して、プレイステーション3やXbox360のようなHD出力が可能なWiiの新型もしくは後継機を指します。Wii HDについては複数の噂があり、例えばスクウェア・エニックスの和田社長が「2011年までに登場するだろう」とコメントしたり、”Wii 2”というHD対応でBlu-rayディスクドライブを搭載したハードの噂もありました。

 このようにWii HDは以前から話題になっていますが、任天堂関係者の口から存在を仄めかすような発言があった事は一度もありません。岩田社長はWii HDについて「私は言ったことがないので、一体どこが出元なのか私は疑問なのですが」と前置きしつつ、以下のようにコメントしました。

 Wiiをハイデフィニション対応、高解像度対応にしただけで、新たに世界中のお客様に買っていただけるのかということについて、やっぱり私は、そのことを聞かれたら、「それだけで売れますかね?何か新しいことがいりますよ」と答えると思います。
 世の中に競争というものがなければ、あるいは、世の中にライバルメーカーというのがなければ、私はここで「例えばこんなことも考えていましてね」ということも言えるんですが、競争上の理由もありますので、具体的にどんなことを考えていて、いつ、ということは今日は申し上げられません。


 と、Wiiを単純にHD化したハードの発売を否定しました。岩田社長は以前、HDに対応した据置型ゲーム機の発売時期について目安としては「世界中でハイビジョンが一般的になった時」とコメントしていますので、実際に登場するのはまだ先の話になりそうです。
 今回のコメントと合わせると、単純にHD化したWii本体を発売するつもりはなく、もし発売する場合は”多くの人に買ってもらえるような新しいこと”を提案するつもりのようです。

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