昨日から始まった「社長が訊くWiiプロジェクト Wii Sports編」の第2回が、本日午後に掲載されました。
今回は「あれをリアルにしようと言う人いましたっけ?」というタイトルで、「Wii Sports」と「Mii」が中心になっています。今回はこの記事のタイトルに沿って、重要な部分をまとめています。
具体的には、絵を描く『ペイントスタジオ』、3Dのモデルを作る『ポリゴンスタジオ』、そして、人、というかキャラクターを作っていく『タレントスタジオ』という3本のソフトです。その『タレントスタジオ』にぼくは関わっていたんですけれど、まあ、その……たいへんに苦労しまして。
一同:(笑)
山下氏:当時から、すでに写真を取り込む仕様もありました。といってもSDメモリーカードなんてありませんでしたから、ゲームボーイ用のポケットカメラを使って撮って、キャプチャーカセットというものを64DDに挿して、というかなり大がかりなものだったんです。
その仕組み作りにももちろん苦労したんですけど、いちばん悩んだのは、せっかく作ったそのキャラクターをどういうふうに遊びに活かすのかということでした。
リアルな似顔絵も描きたい、マンガ風にもしてみたい、アメコミみたいなタッチでも作ってみたい、という感じで。で、10年前は仕上がりがバラバラになってしまった。手間もずいぶんかかってしまいましたし。
ですから、今回『Wii Sports』で似顔絵をやるというときも「タッチを整えないと終わらないですよ」というふうに、かなりみんなに言っていて。
岩田氏:ああ、『マネビト』も、そういうソフトでしたね。これは嶋村さんかな? 説明をお願いします(笑)。
嶋村氏:うわぁ、まさか『マネビト』の話が出ると思わなかったです。なにしろ、世の中に出てないソフトなので(笑)。ええと、『マネビト』というのは、 いま山下さんがおっしゃっていた『タレントスタジオ』と同じような流れの中にあるゲームキューブ用のソフトで、いちおう、『ステージデビュー』という正式名でショウに出展もしていました。
やっぱり、自分に似たキャラクターを作るソフトなんですけど、『タレントスタジオ』よりも、作ったキャラクターをカスタマイズすることに重点が置かれていました。それこそ、洋服やアクセサリーを何百種類も選べるようなもので、そうとう細かく作り込めたんです。
でも、最終的には発売されなかったんですけど、やっぱり大きな課題だったのは……その……できたキャラクターを使って、何をするのかというところで。
一同:(笑)
嶋村氏:その、よく似た人を作って、それで終わりだったんですね。で、遊んでもらった人に感想を聞くと、「これをどうするの?」という声が多くて。
岩田氏:『タレントスタジオ』と同じ壁に当たったわけですね(笑)。
それが今回ようやく『Wii Sports』できちんとした「場」を与えられることになって。しかも、ゲームの中で、自分の分身としてプロテニスプレイヤーのような経験もできる。浅いミニゲームのようなものではなくて、しっかりとしたゲームの中で自分が動いているのが、こんなにうれしいことだとは思いませんでした。単純にいって、感情移入の度合いがものすごく違うんです。
岩田氏:あの「こけし」のようなキャラクターでも、ものすごく自分を感じることができるんですよね。みなさんにあらためてうかがいますけど、あの、リアルさとほど遠い「こけし」に「これじゃ、あまりにシンプルすぎるんじゃないか?」という不安はありませんでしたか?
江口氏:あれをリアルにしようという人いましたっけ?……うん。誰もいなかったですね。
太田氏:ぼくは「こけし」のまま行きたかったですから。開発中、試しにマリオを乗せてみようか、というときはすごくドキドキしてたんですよ。「こけし」じゃなくなったらどうしよう、と思って(笑)。
そういえば「ステージデビュー」が発表された時も、山下前社長や岩田社長がキャラクターとして登場していましたね。分身がゲームの中にいることに面白さはあるけど、いったい何に使うかまでは答えが出なかったようです。
それが、Wiiが出来上がっていく段階で「Mii」と言う答えになったと。宮本さんの「こけし構想」とも繋がり、それらが上手く絡み合っている感じですね。記事を書く度に思うことですが、Wiiが家に来る日がとても待ち遠しいです。
◎関連リンク
□社長が訊くWiiプロジェクト Vol.4 第2回 (任天堂)
「Wii Sports」だけでなく様々なソフトで
江口氏:最初のころは、Wiiの本体機能に「似顔絵チャンネル」を作るというのではなく、『Wii Sports』のプレイヤーキャラクターをそれで作ろうということで進んでいたんですけれど、話していくうちに、これはゲームソフトに組み込むよりもWii本体にそれを作る場所があったほうがいいということで、あっという間に「似顔絵チャンネル」の話が進んでいったんです。64DDの「タレントスタジオ」
山下氏:『タレントスタジオ』というのは64DDという、ニンテンドウ64のアタッチメントハードウェア用に開発されたソフトだったんですけれど。64DD用のソフトに、『マリオアーティスト』シリーズというプレイヤーがいろんなものを自分で作ることができるシリーズがあったんです。具体的には、絵を描く『ペイントスタジオ』、3Dのモデルを作る『ポリゴンスタジオ』、そして、人、というかキャラクターを作っていく『タレントスタジオ』という3本のソフトです。その『タレントスタジオ』にぼくは関わっていたんですけれど、まあ、その……たいへんに苦労しまして。
一同:(笑)
山下氏:当時から、すでに写真を取り込む仕様もありました。といってもSDメモリーカードなんてありませんでしたから、ゲームボーイ用のポケットカメラを使って撮って、キャプチャーカセットというものを64DDに挿して、というかなり大がかりなものだったんです。
その仕組み作りにももちろん苦労したんですけど、いちばん悩んだのは、せっかく作ったそのキャラクターをどういうふうに遊びに活かすのかということでした。
「タレントスタジオ」で学んだこと
山下氏:『タレントスタジオ』の反省点のひとつに、いろんなタッチを欲張りすぎた、というのがあるんです。つまり、似顔絵的なことをやろうとすると、ものすごくいろんなことをやりたくなるんですよ。リアルな似顔絵も描きたい、マンガ風にもしてみたい、アメコミみたいなタッチでも作ってみたい、という感じで。で、10年前は仕上がりがバラバラになってしまった。手間もずいぶんかかってしまいましたし。
ですから、今回『Wii Sports』で似顔絵をやるというときも「タッチを整えないと終わらないですよ」というふうに、かなりみんなに言っていて。
「ステージデビュー」や「マネビトカメラ」
山下氏:そういえば、『タレントスタジオ』のあとに『マネビト』というのもありましたし(笑)。岩田氏:ああ、『マネビト』も、そういうソフトでしたね。これは嶋村さんかな? 説明をお願いします(笑)。
嶋村氏:うわぁ、まさか『マネビト』の話が出ると思わなかったです。なにしろ、世の中に出てないソフトなので(笑)。ええと、『マネビト』というのは、 いま山下さんがおっしゃっていた『タレントスタジオ』と同じような流れの中にあるゲームキューブ用のソフトで、いちおう、『ステージデビュー』という正式名でショウに出展もしていました。
やっぱり、自分に似たキャラクターを作るソフトなんですけど、『タレントスタジオ』よりも、作ったキャラクターをカスタマイズすることに重点が置かれていました。それこそ、洋服やアクセサリーを何百種類も選べるようなもので、そうとう細かく作り込めたんです。
でも、最終的には発売されなかったんですけど、やっぱり大きな課題だったのは……その……できたキャラクターを使って、何をするのかというところで。
一同:(笑)
嶋村氏:その、よく似た人を作って、それで終わりだったんですね。で、遊んでもらった人に感想を聞くと、「これをどうするの?」という声が多くて。
岩田氏:『タレントスタジオ』と同じ壁に当たったわけですね(笑)。
そしてWiiへ
嶋村氏:ちっちゃなミニゲームがいっぱいあってもすぐに飽きられてしまって、せっかく作ったキャラクターが活かされないということはわかってましたし。それが今回ようやく『Wii Sports』できちんとした「場」を与えられることになって。しかも、ゲームの中で、自分の分身としてプロテニスプレイヤーのような経験もできる。浅いミニゲームのようなものではなくて、しっかりとしたゲームの中で自分が動いているのが、こんなにうれしいことだとは思いませんでした。単純にいって、感情移入の度合いがものすごく違うんです。
岩田氏:あの「こけし」のようなキャラクターでも、ものすごく自分を感じることができるんですよね。みなさんにあらためてうかがいますけど、あの、リアルさとほど遠い「こけし」に「これじゃ、あまりにシンプルすぎるんじゃないか?」という不安はありませんでしたか?
江口氏:あれをリアルにしようという人いましたっけ?……うん。誰もいなかったですね。
太田氏:ぼくは「こけし」のまま行きたかったですから。開発中、試しにマリオを乗せてみようか、というときはすごくドキドキしてたんですよ。「こけし」じゃなくなったらどうしよう、と思って(笑)。
そういえば「ステージデビュー」が発表された時も、山下前社長や岩田社長がキャラクターとして登場していましたね。分身がゲームの中にいることに面白さはあるけど、いったい何に使うかまでは答えが出なかったようです。
それが、Wiiが出来上がっていく段階で「Mii」と言う答えになったと。宮本さんの「こけし構想」とも繋がり、それらが上手く絡み合っている感じですね。記事を書く度に思うことですが、Wiiが家に来る日がとても待ち遠しいです。
◎関連リンク
□社長が訊くWiiプロジェクト Vol.4 第2回 (任天堂)
コメント (2件)
- Oakley Frogskins Sunglasses 2013/03/16 AM07:35
- He suddenly appeared in the party.Bottoms up!Do me a favor? He was married to a friend of mine.What's up? Do you think you'll be able to go to sleep fight away? Do you think you'll be able to go to sleep fight away? Show your tickets,please.My treat.They will arrive in half an hour.
- Oakley Gascan 2013/03/18 PM07:45
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