- 2009年03月26日 19:37
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日本時間25日深夜1時より行われた、GDC2009における任天堂・岩田社長の基調講演のまとめです。長いため、前編と後編に分けて掲載いたします。前編の内容は以下の通り。
・Wiiは5000万台、DSは1億台を出荷
・宮本さんと岩田社長の出会い
・宮本さんの開発手法
・ゲームには”サプライズ”が必要
・Wiiとサードパーティ
・Wiiウェア&DSiウェアでの環境づくり
・Wiiは5000万台、DSは1億台を出荷
・宮本さんと岩田社長の出会い
・宮本さんの開発手法
・ゲームには”サプライズ”が必要
・Wiiとサードパーティ
・Wiiウェア&DSiウェアでの環境づくり
見出しの左に表示している時間は、すべて現地時間です。現地時間26日午前9時=日本時間25日深夜1時となります。
また、北米と欧州の市場規模については、ここ数年のゲーム市場の成長はほとんど任天堂によるものであることが、グラフを用いて説明されました。まあ、この辺りはいつものお話ですね。
岩田社長は、宮本さんについて「いまは彼の興味がプロトタイプになるまで(アイデアが形になるまで)は何も聞かないことにしています。いつ収益に結びつくのかわからずに悩むこともありますが(笑)」と本音を漏らす一面も。
リズム天国は、つんく氏が任天堂にアイデアを持ち込んだ事がインタビューなどで語られていますが、これには任天堂側も驚いたそうです。ミュージシャンであるつんく氏と、経験豊富な任天堂の開発者たちが一緒にゲームを作り、GBA「リズム天国」は高い評価を受け、続編のDS「リズム天国ゴールド」は日本だけで170万本を販売しました。
ついでにWii Fitの好調ぶりもアピールし、「バランスWiiボードは、PS3に負けずとも劣らない数で普及している」ことも明らかにしました。
これについては「うまく機能していると思います」と語り、“大きな投資をすることなく、大きなアイデアを成功に導くプラットフォーム”として手応えを感じているとのこと。
さて、ここまでの内容をまとめると
後編では、Ver4.0アップデートやVCアーケード、VCでのFF配信、DSゼルダ最新作などについてまとめます。
※22:25追記 後編はこちらからご覧ください。
◎関連リンク
□岩田氏基調講演詳報、「新しいゲームのアイデアはどこにもある!」 (ファミ通)
□GDC 2009: Iwata keynote--LIVE! (GameSpot)
◎関連ニュース
□GDC2009: 岩田社長の基調講演メモ
(9:00) 会場の状況
- 客席は、もちろん満席
- NOA社長のReggie Fils-Aime氏が会場にいた
- NOA副社長のDenise Kaigler氏(E3にいたおばさん)も客席に
(9:08) Wiiは5000万台、DSは1億台を出荷
午前9時過ぎ、GDSのディレクターMegan Scavio氏の紹介で、岩田社長が登場します。社長はまず、Wiiが5000万台、DSが1億台を出荷した事に触れ、いずれも据置機・携帯機の中で史上最速であると語りました。また、北米と欧州の市場規模については、ここ数年のゲーム市場の成長はほとんど任天堂によるものであることが、グラフを用いて説明されました。まあ、この辺りはいつものお話ですね。
(9:15) 宮本さんと岩田社長の出会い
いつもの自慢話(と言ったら失礼ですけど)が終わった後は、岩田社長が宮本さんに出会った頃の話に変わります。詳しいのがファミ通.comにて載っていますので、ここでは簡単にまとめました。- 任天堂はお金があるから質の良いソフトばかり作れる、と思う人がいる
- 岩田社長もハル研究所時代に資金繰りで苦労し、時間に追われ、ゲームの品質も下がり……という“負のスパイラル”に捕われていた
- 当時は、ゲームを作るのは“お金の力”だと思っていた
- しかし宮本さんと出会い、その考えは変わった
(9:18) 宮本さんの開発手法
岩田社長は、「宮本氏のやりかたが開発をするうえでヒントになれば」と前置きしつつ、宮本流の開発について語り始めます。ここも、箇条書きでまとめます。- 宮本さんは、人々が楽しんでいることを題材にしている
ガーデニング→ピクミン、ペットの犬→nintendogs などなど - 面白くないと判断した場合は、たとえ2年費やしたプロジェクトでも諦める
しかし、そこで得た事は後のゲーム作りに活かされている - 宮本さんは、社員をさらってきてゲームを遊ばせることが多々ある
楽しそうに遊んでいたら成功、どこかで詰まったら失敗と判断を下す - 「楽しめないものを作ったらそれは任天堂が悪い」というスタンス
岩田社長は、宮本さんについて「いまは彼の興味がプロトタイプになるまで(アイデアが形になるまで)は何も聞かないことにしています。いつ収益に結びつくのかわからずに悩むこともありますが(笑)」と本音を漏らす一面も。
(9:35) ゲームには”サプライズ”が必要
もう一つ、ゲーム開発に重要な事として「サプライズがないとユーザーは喜んでくれない。そのためには、何よりも作り手が驚かないといけない」と語り、その例としてGBA「リズム天国」を挙げました。リズム天国は、つんく氏が任天堂にアイデアを持ち込んだ事がインタビューなどで語られていますが、これには任天堂側も驚いたそうです。ミュージシャンであるつんく氏と、経験豊富な任天堂の開発者たちが一緒にゲームを作り、GBA「リズム天国」は高い評価を受け、続編のDS「リズム天国ゴールド」は日本だけで170万本を販売しました。
(9:40) Wiiとサードパーティ
ここで、Wiiの話へ変わります。ご存知の通り「Wiiではサードパーティのソフト売れない」といった指摘がありますが、岩田社長はグラフを示しながら、2008年で最もサード製タイトルが売れたのはWiiであること、北米では7社がWiiタイトルでミリオンヒットを記録しており、これは他ハードを凌駕していると説明。ついでにWii Fitの好調ぶりもアピールし、「バランスWiiボードは、PS3に負けずとも劣らない数で普及している」ことも明らかにしました。
(9:50) Wiiウェア&DSiウェアでの環境づくり
続いて岩田社長は、WiiウェアやニンテンドーDSiウェアについて紹介し、Wiiウェアタイトルの90パーセントはサードパーティーからリリースされている事などを明らかにしました。これについては「うまく機能していると思います」と語り、“大きな投資をすることなく、大きなアイデアを成功に導くプラットフォーム”として手応えを感じているとのこと。
さて、ここまでの内容をまとめると
- ゲーム開発で重要なのは”お金の力”ではなく、アイディアやサプライズである
- Wiiは、最もサードパーティが成功しているハードである
- WiiウェアやDSiウェアは、少ない投資でチャレンジできる魅力的なプラットフォーム
後編では、Ver4.0アップデートやVCアーケード、VCでのFF配信、DSゼルダ最新作などについてまとめます。
※22:25追記 後編はこちらからご覧ください。
◎関連リンク
□岩田氏基調講演詳報、「新しいゲームのアイデアはどこにもある!」 (ファミ通)
□GDC 2009: Iwata keynote--LIVE! (GameSpot)
◎関連ニュース
□GDC2009: 岩田社長の基調講演メモ
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