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宮本さん、引退について「そのような計画は無いし、するつもりもない」

  • 掲載: 2011年12月10日 16:11
 任天堂の宮本茂さんは、米誌ワイヤードでの引退報道を否定しました。
 海外メディアIN-GAMEが行ったインタビューによると、宮本さんは「引退する計画はありませんし、引退するつもりもありません」とのこと。「また、彼ら(任天堂)は私が引退するのを許してはくれないでしょう」と冗談を交えつつ、先日の引退報道を否定しました。

 ワイヤードの記事には「I'm going to retire.」(私は引退するつもりです)との宮本さんの言葉が掲載されていました。これについて宮本さんは「このコメントが本当に意味するものは、人にはいつか必ず引退する時が来るということです。これは私も例外ではありません。会社は、その時がいつ来ても良いように備えておく必要があります」としました。

 また、宮本さんは、自身の引退に関する話題をスタッフに対する一種の刺激として使っているとのこと。「実は、これは最近になって言うようになったわけではありません。長年に渡って、私は任天堂のチームに対して繰り返し話しています」「彼らは、より重要な任務を受け、良質なゲームを作り上げ、発売まで持っていくことができます。こういった場面においては、「私が引退した時の覚悟がないといけない」と言っています。言い換えると、若い開発者により重要な任務を与えるようにしたのです」とのこと。

 宮本さんは最近「スーパーマリオ3Dランド」や「ゼルダの伝説 スカイウォードソード」などの作品を手掛けましたが、これらの開発チームについては「私は、彼らが成長していることを実感しています。もし私が引退する時が来たとしても、彼らは責任を果たせるでしょう。任天堂クオリティの作品を作り続けてくれるはずです」と、チームの成長について語りました。
 「私は、社内のあらゆる開発チームに何らかの形で影響を与えているのだと思います。疑問に思うのは、私が開発チームの外にいたらどんな力を発揮するのだろうということです。印象では、私がいなかったとしても彼らは作品を作れるくらい育っていると思います」(宮本さん)

 ここ数日で大きな話題になった宮本さんの引退報道ですが、真意としては「宮本さんもいずれ向かえるであろう引退の時のために、チームを育てないといけない」と「引退しても良いと思うくらいに、宮本さんはチームが育っていると思っている」という事でした。

 宮本さんの引退後については任天堂としても重要な課題ですが、ここ数年は”社長が訊く”などでも後継者育成が進んでいることが伺えますので、準備は着実に進んでいると言えそうです。

◎関連リンク
 □Nintendo's Miyamoto scuttles 'retirement' talk (IN-GAME)

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