岩田社長、3DSソフトの展開について「切れ目無く供給できるのが大切」
任天堂の岩田社長は、2月26日の発売を控えた新型ゲーム機「ニンテンドー3DS」の展開についてコメントしました。
対応ソフトの販売計画については、「
『ニンテンドーDS』や『Wii』では本体と同時発売の作品の後、(ソフトの供給に)時間が空いたときに、勢いが落ちてしまったことがあった」と反省点を振り返り、「
切れ目なく供給できることが大切」と語りました。
また、一部ではスマートフォンやSNS向けのゲーム、携帯電話の無料ゲームなどが任天堂の顧客を奪っているとの指摘がありますが、それについては「
少なくともデータ上は確認できなかった。以前、携帯電話でゲームが遊べるようになったばかりのころにも『携帯型ゲーム機は廃れる』と盛んに言われたが、(その後、DSのヒットなどで)廃れるどころか流行したわけで、必ずしもそういう未来が待っていると思わない」とコメント。
また、携帯電話向けなどのゲームについて「
ソフトの相場が非常に安い。我々がつくるものがお金を出して遊んでいただくだけの価値があると認めてもらい続けるためのハードルは上がると考えている」とし、家庭用ゲーム機ならではの価値を生み出していく事が重要との見方を示しました。
ゲーム機の普及は良くも悪くもソフト次第な面があり、例えばWiiでは「Wii Sports」や「Wii Fit」や「NewスーパーマリオブラザーズWii」などが本体を牽引しましたが、一方でラインナップ不足から本体の販売が低迷した時期もありました。
ニンテンドー3DSで注目されている裸眼立体視やセンサー類なども、それを活用したソフトが無ければ魅力が半減してしまいますので、いかに充実したラインナップを提供できるかがより重要となりそうです。
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