岩田社長がWiiの今後についてコメント、値下げは当面無し
任天堂が開催した第2四半期決算説明会の質疑応答にて、岩田社長はWiiの今後についてコメントしました。
まず簡単に最近のWiiについて振り返ると、2009年度の出荷台数は2000万台を突破しましたが、2010年度の計画は1750万台と前年度比で減少する予想になっています。これに対して岩田社長は「
販売台数が前年を上回ると期待するのは難しい」と述べました。
理由として、今後は商品には興味を持っても購入までにはなかなか至らない人を対象にしていく必要があり、これまで以上に様々な働きかけが必要になることを挙げています。その一方で、何らかのきっかけがあった場合には商品を購入するケースが多い事も分かっており、それを受けて、過去に岩田社長から「
これからWiiを買われるお客様は、今まで以上に年末商戦期の集中型の消費になる」というコメントがあったりもしました。
今年の年末商戦については、今年のラインナップは昨年に比べると弱いという意見はあるものの、昨年から続くラインナップやキャンペーンなどを含めて展開するほか、世界中の大手小売店からWiiやDSに対する期待を受けていることから、
足下の状況は良くないものの最終的には「去年にかなり近い水準までいけるのではないか」との見方を示しています。
また、Wii本体の価格については「
未来永劫変えませんとはお約束できませんが、近未来にそういうことは考えていない」とし、現時点で値下げの予定は無いことを明らかにしました。
その他、Wiiバイタリティセンサーなどを含めた新しいタイトルの展開については「
斬新なタイトルを出すべく開発も続けております」「
斬新なタイトルが一切作れなくなっているので、もうWiiは限界だということを社内で感じているというわけではありません」とコメントしました。
昨年までは「Wii Sports」「Wii Fit」「NewスーパーマリオブラザーズWii」のようなビッグタイトルが年末に発売されていましたが、今年のWiiはビッグタイトル不在の年末商戦となります。今年は、これまでに発売されたタイトルやスーパーマリオ25周年などのキャンペーンを含めて総合的に展開していく方針のようです。
昨年はWiiの盛り上がりが12月に入ってから急に来ましたが、今年はどうなるか注目ですね。
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