マジコンなどの海賊版ゲーム、被害額は年間数兆円規模に
マジコンなどの海賊版ゲームソフトの被害額は、全世界で年間数兆円規模に達しているとのこと。
朝日新聞社の報道によると、任天堂が2009年6月にゲームを違法ダウンロードできる10サイトを調べたところ、
累計2億3753万回のダウンロードが確認されたとのこと。
これにゲームソフトの平均単価を掛けると
1兆円を超えることや、他国での調査結果を含めて判断した結果、年間の被害額が数兆円に達すると推定されています。
また、昨年12月に米国の業界団体が調査したところ、国別のダウンロード数はイタリアが最も多く、スペイン、フランスがそれに続くとのこと。昨年は
欧州におけるニンテンドーDSソフトの販売数が減少していましたが、違法ダウンロードの影響は小さいとは言えないようです。
任天堂の岩田社長は、この問題に対して「
法と技術の両面から、欧州での海賊行為への対策を進めたい」としていますが、なかなか根本的な解決には繋がっていないのが現状です。
日本では、1月に著作権法が改正されて個人によるダウンロードも違法となりましたが、これで海賊版ゲームの問題が解決するとは言えない状況です。
経済産業省では、ダウンロードしたゲームを遊ぶために必要なマジコンや、コピー対策をかいくぐるよう改造されたゲーム機について、機器を作ったり他人に譲ったりした人を罰する法改正や新法制定を検討しているとのこと。これで少しでも海賊版の被害が減少していく事に期待したいところです。
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海賊版ゲーム、被害数兆円規模 マジコン出回り深刻化 (朝日新聞社)
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