飯田氏の新作「ディシプリン」、ゲーム史に残る問題作に?
マーベラスエンターテイメントよりWiiウェア向けに配信予定の「ディシプリン 調律帝国の誕生」のゲーム内容が一部明らかになったので、取り上げたいと思います。
忍之閻魔帳さんの記事によると、この情報は海外のゲームサイトに掲載されていた情報のようです。それによると、本作は2009年5月配信予定、ジャンルはアドベンチャーとのこと。
本作は「巨人のドシン」などを手がけた飯田和敏氏の最新作で、開発当初ははニンテンドーDSでの発売を予定していたが、
内容がかなり挑戦的なため、あとは価格も抑えられるという事でWiiウェアへと変更になったとのこと。気になる内容は、以下の通りです。
- 舞台となるのは、とある国の政府の依頼を受け民間企業が作り上げた犯罪者向けの矯正施設。
- プレーヤーは、本格運用前の試験期間に「囚人役」として収容される。
- プレーヤーの目的は、檻房内で他の囚人達と会話を交わし、
彼らが抱えている事情や懺悔を聞き出していくこと。 - ただし、檻房内にはプレーヤーと同じ「役者」として収監されている者と本物の犯罪者が混在しており、どの囚人が本物かは分からない。
- ゲーム中には、実際に日本で起きた犯罪事件をモデルにした囚人達が登場する。
(地下鉄サリン事件や秋葉原無差別殺傷事件など)
犯罪者向け矯正施設を題材にするだけでも日本での発売は厳しくなるでしょうに、実際に日本で発生した事件をモチーフにした囚人が登場するとなれば……無事にCEROの審査を通るかどうか不安ですね。
CERO発足以前の任天堂はこういった表現にかなり寛大だったので、ゲームキューブには結構自由な作品が多かったですよね。なので、やはりCERO次第かなと思います。
ちなみに、本作は昨年のTGSで初公開されましたが、その時は
意味深なキーワードや不思議なアイテムが登場しただけで、詳細は一切不明でした。しかしその後、
飯野氏は本作について「Wiiのユーザー層とは被っていない」とコメントしていました。当時はピンと来なかったコメントでしたが、それがいま理解できましたね。
ただ、このようにリアルなテーマを扱った作品がWii向けに開発されるのは数少ない事ですので、続報にも注目していきたいと思います。
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