GDC2009: 任天堂・岩田社長 基調講演のまとめ ~後編~
日本時間25日深夜1時より行われた、GDC2009における任天堂・岩田社長の基調講演のまとめ後編です。なお、
前編はこちらからご覧ください。
後編の内容
・バランスWiiボード対応の「Rock & Roll Climber」
・「Wii System Menu 4.0」公開、容量問題が解決へ
・FFシリーズ、VC&Wiiウェアで新展開
・海外における「ニンテンドーDSi」の展開
・「バーチャルコンソール アーケード」も本日スタート
・DSゼルダ最新作「The Legend of Zelda: Spirit Tracks」
(9:50) バランスWiiボード対応の「Rock & Roll Climber」
前編で触れていたバランスWiiボードに関連して、対応ソフトが1タイトル発表されました。「
Rock & Roll Climber」は、Wiiリモコンとヌンチャクを持ち、バランスWiiボードに乗ってロッククライミングするゲームです。
内容の紹介とムービーは、下の記事でまとめていますので、詳しくはそちらをご覧ください。
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GDC2009: 基調講演で紹介された「Rock & Roll Climber」の動画が公開(9:52) 「Wii System Menu 4.0」公開、容量問題が解決へ
Wiiに新機能を追加した「
Wii System Menu 4.0」が公開されました。Wii本体ファームウェアをVer.4.0へアップデートする事で、SDカードに保存されているVCやWiiウェアなども、チャンネルとして使用できるようになります。これは、SDカードに保存されているデータを一時的に高速(FCなどの場合は数秒で完了)でメモリへ移動させることで、SDカードからの起動を簡単に出来るようになりました。
また、外部ストレージは、これまで最大2GBまでのSDカードのみ対応していましたが、今回のアップデートで最大32GBまでのSDHCカードにも対応。そのほか、データの移動やコピー、読み込み時間なども大幅に短縮し、使い勝手が向上しました。
これらのアップデートは発表された時点で世界各地で利用可能になっており、日本でも26日午前1時の時点でアップデートが利用可能な状態になっていました。
(9:56) FFシリーズ、VC&Wiiウェアで新展開
スクウェア・エニックスのWiiウェア向けタイトルが2本発表されました。1つ目は、昨年配信された「FFCC」シリーズの最新作にあたる「
FINAL FANTASY CRYSTAL CHRONICLES: My Life as a Darklord」、2つ目は日本で携帯電話向けに配信されていた「
FINAL FANTASY IV: The After Years」です。
ほかにも、ついにバーチャルコンソール向けに
「ファイナルファンタジー」シリーズが登場する事も明らかになりました。日本では「1」~「5」を年内(第1作目は5月)に、海外では年内に「1」と「5」が年内に配信されます。
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FF1~5、バーチャルコンソールにて5月より配信(10:00) 海外における「ニンテンドーDSi」の展開
海外ではこれから展開が始まるニンテンドーDSiですが、ここではDSiウェアのラインナップについて紹介されました。日本でも配信中の「うつすメイドインワリオ」「うごくメモ帳」が紹介されました。
なお、日本ではDSi本体ファームウェアの更新も行われ、ニンテンドーDSiショップにソフト検索機能やソフトランキングサービスなどが追加されました。
ほか、日本では昨年11月の発売から200万台を販売していること、北米の大手小売GameStopにてニンテンドーDSLiteの時の2倍もの予約が入っている事をアピールしました。
(10:07) 「バーチャルコンソール アーケード」も本日スタート
話はWiiに戻り、バーチャルコンソールのラインナップとして新たに”
アーケード”が加わる事が発表されました。
「バーチャルコンソール アーケード」にはバンダイナムコゲームス、テクモ、タイトーが参入しており、「ソルバルウ」「スペースハリアー」など魅力的なラインナップが揃っています。
なお、このサービスも全世界で本日より開始となっています。日本・米国でのラインナップなどは以下の記事をご覧ください。
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バーチャルコンソールアーケード、米国ではサービス開始 →
バーチャルコンソールアーケード、日本でもサービス開始(10:08) DSゼルダ最新作「The Legend of Zelda: Spirit Tracks」
講演の終盤には、ニンテンドーDS向け「ゼルダの伝説」シリーズ最新作である「
The Legend of Zelda: Spirit Tracks」が発表されました。
本作は、「風のタクト」や「夢幻の砂時計」と同じトゥーンレンダリングで描かれたリンクが主人公です。会場で流された動画では、汽車に乗って移動しているシーンや、汽車に積まれた砲台で敵を倒すシーンなどが映し出されました。なお本作は、2009年後半発売予定です。
(10:11) 終わりに
講演の終わりで、岩田社長は「
開発者は、ゲームユーザーが見たことのないもの、考えもしなかったことを追求すべき」とし、1930年代の不況の時代にジェットエンジンやテレビが生まれた事を例に「
一人の開発者として、やろうと思えば何でもできると思う」と力強く語りました。
そして最後に「皆さんの”サプライズ”を見せてもらえる日が待ちきれません」と締めくくり、講演は終了しました。
さて、一応は基調講演のまとめという事で、簡単に1時間ちょっとの講演内容をおさらいしました。今回の講演については期待外れだった人もいれば、思ったよりもたくさん情報があって面白かったという人もいるのではないかと思いますが、僕は後者です。
昨夜、リアルタイムで更新していた時は海外サイトのレポートを頼りにメモを作っていたので、英語の理解に苦しみ、その合間に次々に出てくる新情報を速報にしたりと、てんやわんやな状態になってしまいました。
もともとGDCは開発者による講演という体なので、なんか情報出れば面白いなーと思いきや、意外と濃い内容だったのではないかと思います。確かにWii版ゼルダやMotionPlus関連の発表が一切無かったのは残念ではありますが、そういったビッグタイトルはE3でお目見えする事になるでしょう。
さて、もちろん今年のE3でもリアルタイム更新でいく予定です。その時にはまた頑張ろうと思いますので、よろしくお願いいたします。
◎関連リンク
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ニンテンドーDS用『ゼルダの伝説』の新作からWiiウェア向け『ファイナルファンタジー』の新作まで、岩田社長の基調講演で新情報が続々と明らかに (ジーパラ)
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GDC2009: 任天堂・岩田社長 基調講演のまとめ ~前編~