※以後、Wii版の内容に触れていきますが、物語に関してのネタバレは極力避けるようにしましたので、これから遊ぶ方が読んでも問題無いかと思います。
さて、まずはストーリーを振り返りたいと思います。前作では、14歳を迎える女の子アシュレイを主人公に、パパが待っているブラッド・エドワード島に向かうというものでした。
内容としては、死んだと思っていたパパが実は生きていて、アシュレイの14歳の誕生日に合わせてパパからの手紙とDASが届いた、という展開でスタート。途中、パパに成りすました元同僚のビルが登場するしましたが、終盤でアシュレイはパパと再開しました。
というわけで、3歳の時に亡くしたと思われていた両親のうち、パパは生きていました。しかし、
ママについては謎が残ったまま前作が終わったわけです。
そこでWii版では、いよいよ
ママの死の真実が語られます。これについては実際にプレイしてもらうとして、ここからは前作と比べての変更点や、パワーアップした事などを書いていきます。
2章まで遊んでの感想ですが、プラットフォームを据置型であるWiiに移してもアナザーコードの世界観はそのまま。見下ろし視点から横スクロールに変わったりと見た目の変化は大きいのですが、違和感は一切感じませんでした。
あえて変わったところを挙げると、
前作よりも時間経過がゆっくりになったような気がします。でもストレスを感じることは無く、むしろ、より心地よく物語に入り込めるようになったのではないでしょうか。
謎解きに関しては、序盤だからか
公式サイトで紹介されているような基本的なものばかりですが、中盤以降は解き応えのある謎も登場するかと思います。あと、前作は孤島が舞台だったのに対して今回はキャンプ場なので、
登場人物が多めです。これも大きな変化ですね。
以下、前作からの主な変更点や、ぜひ言いたいネタなどを書いていきます。
見下ろし視点→横スクロールに変更
先ほども言いましたが、一番大きな特徴は
「見下ろし視点」から「横スクロール」への変更です。また、室内と室外の移動も特徴的になっており、画面は暗転してもアシュレイは残ったままになっています。
これらは、
N.O.M.の開発者インタビューによると”
アシュレイを常に画面に残す”というコンセプトから来ているようです。
DASが新しくなった
アシュレイが持っている「
DAS」という機械は、シルバーの初代DSがモチーフになっていました。これは、プレイヤーと同じ機械を主人公にも持たせることで、ゲームとの一体感を狙っていたのではないでしょうか。
今作では、パパによるモデルチェンジのおかげで、ヒンジの所には内部カメラが、前面には外部カメラが搭載され、まさに
「ニンテンドーDSi」のホワイトになっています。
ゲーム冒頭で認証作業を行うのですが、前作では指紋認証という事で直接画面を指で触らせる演出がありました。しかし、Wii版では直接タッチできないので、内部カメラで自分の顔を撮影するようになっています。
ほか、ネットワーク対応によりパパからのメッセージが配信されたり、あらすじや人物紹介も見れたりと、かなりパワーアップしています。
Wiiリモコン風の機械が登場する
今作では、「
RAS」というWiiリモコン風の機械も登場します。これは、DASの時と同じく「プレイヤーと同じ機械を主人公にも持たせることで、ゲームとの一体感を狙っている」という事ですね。
RASは、
アシュレイのママが生きていた頃に開発したという設定になっています(という事は、DASよりもRASの方が先に完成したという事になりますね)。パパが資料を調べていた時に発見したのですが、パパが触っても一切反応は無く、
アシュレイが触ることで反応してRASが起動します。
ママがそうまでしてRASを託した理由は何なのか、これからの物語で明らかになるでしょう。
前作と比べて便利になったところ
以下は、
前作と比べて強化された機能などのまとめです。これ以外にもあると思いますが、全体的に、前作で感じた不便さは解消されているように感じました。
- ゲームを再開する時に、あらすじが表示されるようになった
- 調べられる物にポインタを合わせると、黄色で光るようになった
- 写真を見るとき、撮った場所が表示されるようになった
- セーブデータ数が2つ→6つに
- 会話は、一定時間はログとして残るので、読み飛ばしても再確認できる
ここまで、前作経験者を対象に話を進めましたが、もちろん
初めての方にもおすすめです。例えば、パパが「DASを覚えているかい?」と質問してきた時に、覚えていない方を選ぶと、きちんとDASの説明をしてくれます。
前作から引き継がれた設定は、基本的に解説がありますので、
未経験の人も安心してプレイできると思います。このあたりのフォローがきちんとされているのは、さすが任天堂ですね。
それでは最後に一つ。冒頭でも言いましたが、本作の初週売り上げは約1万本でした。しかし
DS版は10万本は売れたわけで、中古を含めると10万+何万人かの方が遊んだのではないかと思います。
と考えると、ハードが変わったとは言え初週1万本というのは、明らかに前作からのユーザーを引き込めていないと思うんですね。
「アナザーコード:R 記憶の扉」は、前作を遊んだ人であればきっと満足できるであろう作品になっていますので、Wii本体を持っている方はぜひ遊んで欲しいなと思います。
初めての方は、
純粋な謎解きアドベンチャーとして楽しんで貰えたらと。前から言っている事ですが、
Wiiには良質なアドベンチャーゲームが多いので、もっとそういう所で売り出していければと思いますね。
◎関連リンク
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「アナザーコード:R 記憶の扉」公式サイト (任天堂)
□
「アナザーコード:R 記憶の扉」紹介ページ (Wii.com)
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N.O.M.2009年2月号 「アナザーコード:R 記憶の扉」開発者インタビュー (任天堂)
◎Amazon.co.jp商品リンク
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アナザーコード:R 記憶の扉 (定価5800円から
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◎関連ニュース
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コラム: 「アナザーコード」シリーズから考える、 Wiiらしいゲーム □
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