米国: NOA社長、年末商戦に向けWiiの出荷体制をアピール
昨年の年末商戦では、11月中旬から米国にてWii本体の品薄が深刻な問題となり、「任天堂は意図的に出荷を絞って品薄感を煽っている」などという噂が立つ事態に陥りました。
そんな経験からか、Nintendo of America社長のReggie Fils-Aime氏は、年末商戦に向けたWiiの出荷体制をアピールしました。
Reggie Fils-Aime氏は、まず2006年、2007年と品薄が続いたWii本体について「(今年は)米国の顧客は十分な供給を受けられるだろう」とコメント。その根拠として、昨年は月産160万台だったWii本体の生産量を
月240万台へと増やした事を挙げました。
そのほか、米国でもヒットしている「Wii Fit」などのソフトウェアも増産している事を明らかにしました。
また、同氏は、名称こそ明言しなかったもののソニーのプレイステーション3を比較対象として挙げ、「われわれの競合企業の1つは、2008年に世界で1000万台の家庭用ゲーム機を販売すると予想している。われわれにとっては、
これは3カ月分の生産量に過ぎない」と語りました。
そもそも、Wii本体の普及は歴代ハードの中でもハイスピードで進んでおり、米国だけ供給が少ないという事はありません。事実、日本での普及台数は690万台程度ですが、米国では既に1500万台を超えています。(※
VG Chartz.comより)
今までの経験からすると、発売から2年近くが経過しても品薄が続いているのが異例なわけで、まさかここまで続くとは、というのが任天堂の本音ではないでしょうか。
昨年は
あまりの品薄に宣伝を中止するという異例の事態になりましたが、今年は騒ぎになること無く乗り越えられるでしょうか。
米国の商戦期まであと数週間と迫っていますので、経過を見守っていきたいところです。
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