- 2007年09月13日 00:18
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ほぼ日刊イトイ新聞にて連載中の「任天堂の岩田社長が遊びに来たので、みんなでご飯を食べながら話を聞いたのだ。」にて、「Wii Sports」の続編に関する話題が出ていました。
11日掲載分のタイトルは「易きに流されないために」で、損得だけで物事を決めてはいけない、利益優先に流されるなというお話です。
糸井氏: Wiiがこれだけヒットしていると、「『Wiiスポーツ』の続編にはどんな種目が入るんですか?」っていう質問を何度もされるでしょう?
岩田氏: ええ(笑)。
糸井氏: これまでの流れからいえば、当然、『Wiiスポーツ2』のようなものがすぐにリリースされるだろうと思いますからね。
もちろん、それは、今後、なにかのかたちで出てくるかもしれませんけど、「じゃあ、競技を増やしてすぐにつぎを出そう」というふうには、いまの任天堂は考えていないわけですよね。
岩田氏: 安易にそこへ流れることはないですね。『Wiiスポーツ』には5つの種目が入っていたからつぎは7種目にしてすぐに出そう、というふうには考えていません。もちろん、永遠につくらない、ということはありませんが。
糸井氏: そうすると、誰もが予想できる競争になっちゃいますからね。
岩田氏: ええ。「絵はもうちょっときれいにしようか」とかね。
糸井氏: 「リモコンを足につけてサッカーをするんです」みたいな。
岩田氏: 「プロのスポーツ選手と契約して、そっくりのMiiをいっぱい入れよう」とか。
糸井氏: なるほど(笑)。
岩田氏: そういうことを、深く考えずにやると、「それで本当におもしろくなるのか?」ということから離れて、どんどん易きに流れていくんですよ。
糸井氏: いまの任天堂は流れないですよね。
岩田氏: 大丈夫だと思います。
ということで、続編については、やはり「ただ単に要素を増やすだけではなく、新しい挑戦をしていかなければならない」と言うことですね。
あと、Wiiの開発当時のお話もありましたので紹介します。
岩田氏: そうですね。(易きに流れない事について)象徴的な例を挙げると、『脳トレ』と『もっと脳トレ』をつくったディレクターは、つぎの『脳トレ』をつくるのではなくて、Wii本体の製作チームに入ったんです。
そこで彼がつくったのが、Wiiの「写真チャンネル」と「お天気チャンネル」と「ニュースチャンネル」なんです。
糸井氏: あーー、なるほどね。じゃあ、もしも岩田さんがその人に「つぎの『脳トレ』をすぐにつくれ」って言ってたら‥‥。
岩田氏: Wiiは、いまの形をしてなかったでしょうね。
糸井氏: スリリングですねぇ、それは。
これについては、Wiiの発売前に行われていた「社長が訊く」シリーズでもありましたね。「脳トレ」シリーズのディレクターを担当した河本浩一氏が、今後はWiiチャンネルの制作を行うことになったという話題が取り上げられています。
それにしても任天堂は、岩田さんが社長に就任してからかなり柔軟になったと言いますか、会社の雰囲気が良くなっていますね。次の一手にも期待していきたいと思います。
◎関連リンク
□任天堂の岩田社長が遊びに来たので、みんなでご飯を食べながら話を聞いたのだ。 (ほぼ日)
□社長が訊くWiiプロジェクト Vol.3 Wiiチャンネル編 第5回 (任天堂)
◎関連ニュース
□岩田社長「Wiiはまだ成功していない」――ほぼ日対談 (9月10日)
糸井氏: Wiiがこれだけヒットしていると、「『Wiiスポーツ』の続編にはどんな種目が入るんですか?」っていう質問を何度もされるでしょう?
岩田氏: ええ(笑)。
糸井氏: これまでの流れからいえば、当然、『Wiiスポーツ2』のようなものがすぐにリリースされるだろうと思いますからね。
もちろん、それは、今後、なにかのかたちで出てくるかもしれませんけど、「じゃあ、競技を増やしてすぐにつぎを出そう」というふうには、いまの任天堂は考えていないわけですよね。
岩田氏: 安易にそこへ流れることはないですね。『Wiiスポーツ』には5つの種目が入っていたからつぎは7種目にしてすぐに出そう、というふうには考えていません。もちろん、永遠につくらない、ということはありませんが。
糸井氏: そうすると、誰もが予想できる競争になっちゃいますからね。
岩田氏: ええ。「絵はもうちょっときれいにしようか」とかね。
糸井氏: 「リモコンを足につけてサッカーをするんです」みたいな。
岩田氏: 「プロのスポーツ選手と契約して、そっくりのMiiをいっぱい入れよう」とか。
糸井氏: なるほど(笑)。
岩田氏: そういうことを、深く考えずにやると、「それで本当におもしろくなるのか?」ということから離れて、どんどん易きに流れていくんですよ。
糸井氏: いまの任天堂は流れないですよね。
岩田氏: 大丈夫だと思います。
ということで、続編については、やはり「ただ単に要素を増やすだけではなく、新しい挑戦をしていかなければならない」と言うことですね。
あと、Wiiの開発当時のお話もありましたので紹介します。
岩田氏: そうですね。(易きに流れない事について)象徴的な例を挙げると、『脳トレ』と『もっと脳トレ』をつくったディレクターは、つぎの『脳トレ』をつくるのではなくて、Wii本体の製作チームに入ったんです。
そこで彼がつくったのが、Wiiの「写真チャンネル」と「お天気チャンネル」と「ニュースチャンネル」なんです。
糸井氏: あーー、なるほどね。じゃあ、もしも岩田さんがその人に「つぎの『脳トレ』をすぐにつくれ」って言ってたら‥‥。
岩田氏: Wiiは、いまの形をしてなかったでしょうね。
糸井氏: スリリングですねぇ、それは。
これについては、Wiiの発売前に行われていた「社長が訊く」シリーズでもありましたね。「脳トレ」シリーズのディレクターを担当した河本浩一氏が、今後はWiiチャンネルの制作を行うことになったという話題が取り上げられています。
それにしても任天堂は、岩田さんが社長に就任してからかなり柔軟になったと言いますか、会社の雰囲気が良くなっていますね。次の一手にも期待していきたいと思います。
◎関連リンク
□任天堂の岩田社長が遊びに来たので、みんなでご飯を食べながら話を聞いたのだ。 (ほぼ日)
□社長が訊くWiiプロジェクト Vol.3 Wiiチャンネル編 第5回 (任天堂)
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□岩田社長「Wiiはまだ成功していない」――ほぼ日対談 (9月10日)
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