任天堂が決算発表、連結売上高が初の9千億円台――来期目標は1兆円超
任天堂は本日、「平成19年3月期 決算短針」を発表しました。2006年度は、「ニンテンドーDS」や「Wii」の好調で、業績は大躍進となりました。
決算短針によると、2006年度の連結業績は、
売上高が9665億3400万円(前年同期比89.8%増)、
営業利益が2260億2400万円(同150.2%増)、
経常利益が2888億3900億円(同79.7%増)、
純利益は1742億9000万円(同77.2%増)です。
1株当たりの株主配当は、中間期末が70円、期末が620円、
年間配当は690円(前年比+300円)となりました。配当金額は882億5300万円とのことです。任天堂株の売買単位は100株なので、その場合は6万9000円の配当を得られる、ということになります。
ちなみに2005年度の配当は、中間70円・期末320円・年間390円でした。
好調の要因は何と言っても「ニンテンドーDS」で、日本で火がついたDSブームは海外にも広がり、その勢いは留まることを知りません。
また、昨年末に発売した「Wii」も発売直後から絶好調で、ソフト売り上げも「Wii Sports」や「はじめてのWii」が国内でミリオンを突破するなどの記録を残しています。
ほか、為替差益として257億円が経常利益に付与しています。これも経常利益絡みですが、なんと受け取った利息が339億円もあるんですね。
任天堂は、創業以来「
連結売上高6000億円」の壁を越えた事がありませんでした。それを2006年度で一気に突破し、さらに1兆円の大台に迫るという業績となりました。
業績を地域別で見てみますと、日本では売上高が8987億円(セグメント間売上5673億円を含む)・営業利益が2122億円、南北アメリカでは売上高が3547億円(同23億円を含む)・営業利益が143億円、欧州では売上高が2661億円・営業利益が169億円、となっています。
任天堂は資金力豊かな企業で知られていますが、現金及び預金は前年同期比で約1501億円増加して、
約9621億円となっています。
2007年度の連結業績予想は、
売上高が1兆1400億円、営業利益が2700億円、経常利益が2900億円、純利益が1750億円と予想しています。
今年度は、「ニンテンドーDS」に加え「Wii」も通期で業績に付与することもあり、任天堂にとっては初の連結売上高
1兆円突破を目指します。
なお、Wii本体・ソフトの販売実績や出荷予定数などは、先ほど別の記事で取り上げましたので、そちらをご覧ください。
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