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任天堂がYouTubeに広告出稿、ユーザー投稿の動画をブロックせず

  • 掲載: 2013年5月22日 01:22
 英国メディアBBCの報道によると、任天堂はYouTubeへの広告の出稿を開始したとのこと。
 任天堂の広告出稿は、YouTubeの「コンテンツID」機能を用いて行われています。これは、YouTubeにアップロードされた動画や音声に権利保有者のコンテンツが含まれているかどうか特定する機能です。該当するコンテンツが含まれている動画が見つかった場合、権利保有者はその動画から収益を受け取るようにするか、YouTubeからブロックするかを選択できます。

 任天堂は、YouTubeのコンテンツID機能を用いて収益を得る方法を選択しました。そのため、任天堂が権利を持つコンテンツが含まれる動画には、任天堂の広告が挿入されるようになりました。
 広告は、該当する動画が再生される直前に挿入されます。YouTubeでは既にコンテンツIDを利用した広告の挿入が行われていますので、体験したことのある方も多いかと思います。

 また、さらに言えば任天堂はユーザーによる動画の投稿を暗に認めたということにもなります。
 現地任天堂の担当者は、この件について「私達は、ファンの皆さんに絶えずYouTubeにて任天堂のコンテンツを共有して楽しんで欲しいと考えています」「他のエンターテイメント企業とは異なり、私達の知的所有権を使用している人々をブロックしない方を選択しました」とコメントしています。

 一方で、YouTubeにはユーザーがアップロードした動画からユーザー自身が収益を得る仕組みもあります。ただ、コンテンツIDによる広告挿入の対象になった場合は収益は権利保有者のものになることから、動画をアップロードしていた一部のユーザーからは批判の声も出ています。
 ただ、コンテンツは元々は任天堂のものであり、言わばコンテンツを奪って儲けようとしている状態でもありますので、その主張は受け入れられなさそうです。

◎関連リンク
 □Nintendo to profit from user videos posted to YouTube (BBC)
 □任天堂、ユーザーがYouTubeにアップロードしたゲームのプレイ動画から広告収入を得る (スラッシュドット・ジャパン)