25日に開催された任天堂の決算説明会にて、岩田聡社長は、先日発表された株主総会での人事異動後は「海外事業は、社長直轄の体制で臨むことを予定」しているとコメントしました。

　海外事業が社長直轄になる理由として、岩田社長は「当社にとっては海外市場の勢いの回復が最優先課題と考えております」と述べました。

　先日発表されたニュースリリースでは詳細は記載されていませんでしたが、人事異動後は任天堂本社の海外本部長と、米子会社であるNintendo of AmericaのCEO（最高経営責任者）のポストが空くことになります。これについては、質疑応答にて以下のように補足説明されています。

　直轄ということをこの場であえて言及しましたのは、「取締役の異動に関するお知らせ」をご覧いただくと、「海外本部長は退任するけれども、新任の海外本部長がいない」という点、あるいは、「米国任天堂のCEOとして米国事業を統轄している君島が、日本に帰任して本社の常務になり、森の後任を務めることになるが、アメリカの事業はどう見るのか」という点を疑問に思われるのではないかと考えたからです。

　このため、海外本部長と、Nintendo of AmericaのCEOは岩田社長が兼任となります。なお、E3や米国向けニンテンドーダイレクトなどで登場するおなじみのReggie Fils-Aime氏は、NOAの社長兼COO（最高執行責任者）です。これからは岩田社長との二人三脚で米国市場に向き合っていくことになります。

◎関連リンク
　□2013年4月25日（木）決算説明会 4ページ目 （任天堂）
　□2013年4月25日（木）決算説明会 質疑応答 1ページ目 （任天堂）