任天堂・岩田社長、WiiUについて「値下げという選択肢は予定していない」
31日に開催された任天堂の経営方針説明会にて、岩田聡社長は、年明け以降は普及ペースが減速しているWii Uの現状と、今後の方針について発表しました。
Wii Uの発売当初は、プレミアムセットとベーシックセットの需給バランスが上手くいかなかったものの、年末商戦は順調に販売が進みました。ただ、社会的に大きな話題にはならなかったことや、2013年序盤でソフトの発売の流れが途切れてしまい、現在は減速傾向にあります。
岩田社長は、現状について「
勢いが重要なゲームプラットフォームの普及のシナリオが一度崩れてしまいました」とし、「
足下の状況から、仕切り直しをする必要があると考えています」述べました。
ただ、本体の値下げについては「
すでに価格的には製造原価に対して、かなり踏み込んだ価格でご提案しておりますので、値下げという選択肢は予定しておりません」と否定しました。「
この点はあらかじめ明確にしておきたい」とし、3DSのように短期間での値下げを行わないことを再度確認しました。
まずは、製品価値をしっかりと伝えられるようにすることや、Wii Uの価値を上手く伝えられるソフトを充実させること、本体の高速化などを進め、魅力あるプラットフォームも改良していく必要があると語りました。
ソフトのラインナップについては、2013年の序盤はタイトルがないものの、春から夏にかけて徐々に充実しはじめるとの見通しを示しました。2013年後半から来年にかけても任天堂タイトルを集中的に展開し、ハードを牽引していくことを目指すとのこと。
◎関連リンク
□
2013年1月31日(木)経営方針説明会 / 第3四半期決算説明会 (任天堂)