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任天堂・岩田社長、2013年度は営業利益1000億円をコミットメントに

  • 掲載: 2013年2月1日 01:15
 任天堂の岩田聡社長は、1月31日に開催した経営方針説明会にて、2013年度の業績予想について触れました。
 上場後は安定した黒字経営を続けてきた任天堂ですが、30日に発表された業績予想の下方修正により、2012年度の最終業績は2年連続での営業赤字見込みとなりました。
 岩田社長は、この状況について「2期続けて営業赤字が避けられないという非常に厳しい見通しとなり、責任を痛感しております」と陳謝しました。

 その上で岩田社長は、来期(2013年度)の業績について「現状の為替トレンドを前提に、当社の海外事業の勢いを再生し、営業利益1000億円以上を目指す、ということを、私たち経営陣のコミットメントとしてお知らせしたい」と語りました。
 ”コミットメント”とは、果たすべき約束という意味がありますが、それに加えて経営者がその約束に対して強い覚悟を持ち、果たせなかった場合は責任を取るという意味でも用いられる言葉です。

 岩田社長は、この目標の前提として現状の為替トレンドが続くことを挙げました。任天堂の想定為替レートは最近の円安傾向を受けて修正され、1ドル=90円、1ユーロ=120円となっています。
 また、営業利益1000億円を掲げる理由として、3DSとWii Uのプラットドームの立ち上げを終えたこと、特に3DSは逆ざやが解消されプラットフォームとしての収穫期に入ること、海外事業の勢いを取り戻し本来のポテンシャルを引き出すことなどを挙げました。

 円高が是正されつつある今、任天堂らしい利益水準を2013年度こそ取り戻せるかどうか正念場を迎えています。

◎関連リンク
 □2013年1月31日(木)経営方針説明会 / 第3四半期決算説明会 (任天堂)