マジコンが輸入差し止め対象に追加、経産省が発表
経済産業省は、ニンテンドーDSの技術的制限手段を回避する装置(いわゆる「マジコン」)が全国の税関での差し止め対象に追加されたと発表しました。
”技術的制限手段”とは、ゲームなどのデジタルコンテンツの無断コピーや無断視聴を防止するための技術です。ニンテンドーDSでは、正規の本体とゲームカードでのみゲームソフトを楽しめるようになっていますが、マジコンを使うことでインターネットなどで不正に入手したデータでも起動できる状態になっていました。
このような技術的制限手段を回避する装置を譲渡する行為は、昨年の不正競争防止法改正により損害賠償請求や刑事罰の対象となりました。また、関税法により輸出入が禁止されています。
マジコンが税関での差し止め対象に至った経緯としては、任天堂側から輸入差し止めの申し立てがあったとのこと。10月19日付けで経済産業大臣の意見書交付、そして11月21日に輸入差し止め申し立てが受理されました。
なお、技術的制限手段を回避する装置の輸入差し止めが受理されたのは今回が初めてです。
◎関連リンク
□
不正競争防止法に違反する物品の輸入差止申立てが受理されました-ニンテンドーDS の技術的制限手段回避装置に関する水際措置について- (経済産業省)