任天堂・岩田社長、ネット上の”ネガティブキャンペーン”についてコメント
28日に開催された任天堂・株主総会の質疑応答にて、岩田聡社長はインターネット上の”ネガティブキャンペーン”についてコメントしました。
株主総会の質疑応答では、Wii Uで
Miiverseなどのソーシャルネットワーク機能が導入されることなどに関連して「モラルの問題や、ネガティブな意見を小さい子供が見てしまうといった問題があるのでは」といった質問が出されました。
岩田社長は、Miiverseでの対策について「
必ず、実際に行儀の悪い行動をとられる方というのは一定割合で出ますので、その方たちの発言を削除したり、あるいは、お子さんたちがそういうものに触れないように、何らかの形で守る仕組みを作ったりと、いくつかの方法を考えております」と回答しました。
ただ、「
具体的に「こうします」ということを申しあげますと、「それをどうやってかいくぐって任天堂を困らせてやろうか」という方も出かねない」とし、具体的な方法に関しては言及を避けました。
また、インターネット上でネガティブな意見を書き込み、事実と違なる情報によって商品を貶める行為を”ネガティブキャンペーン”と言いますが、それに関しては「
いわば悪質なデマであり、営業妨害だったりします」とコメントしました。
一方で、対策については「
もし「任天堂はネガティブな意見があったら何でも即座に削除する」という場を作りますと、今度は「言論弾圧か」ということにもなりかねませんし、そこにあるポジティブなコメントも今度は誰も信じられなくなる」と、対策による悪影響を懸念しているとのこと。
岩田社長は「
一定以上の母数がちゃんとアクティブになるようにすると、圧倒的多数の感想の前には、少数のそういう人たちの意見というのはだんだん見えなくなる」とし、Miiverseについて「
人の知恵がたくさん集まったときに非常に面白い、そして魅力的な世界が作れるという可能性は信じたいと思っておりますので、何とかそういう形でサービスを実現したい」と目標を語りました。
◎関連リンク
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2012年6月28日(木) 第72期 定時株主総会 (任天堂)
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