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任天堂・岩田社長、WiiUについて「短期間で値下げするような状況を作らない準備をしている」

  • 掲載: 2012年6月13日 20:59
 任天堂の岩田聡社長は、2012年末の発売を控えたWii Uの価格設定についてコメントしました。
 先週のE3アナリストQ&Aセッションにて、記者からWii Uの価格設定について質問された岩田社長は、「Wii Uの発売を考えるうえで、「そのようなこと(※3DSの失速と短期間での値下げ)が起こらないようにするにはどうすればいいか」ということを重視しています」と回答しました。

 岩田社長は、昨年の3DSの失速について「ハードを買ってまで遊びたいと思っていただけるソフトを早期にいくつ供給できたかということに起因している」と、自身の考えを明らかにしました。
 3DSは発売当初、最初に提案した価格に見合う価値をユーザーに認めてもらえず販売がスローダウンしたため、値下げによって再び普及の軌道にのせる必要があった、と当時を振り返りました。

 そして、Wii Uで3DSのようなことが起きないためにやらなければいけない事として「ニンテンドー3DSのように、発売から非常に短い期間で値下げをしなければならないような状態を決して作らないための準備」と「お客様にWii Uで実現可能となることに対して、価格がリーズナブルに感じていただけるようにして、その結果「これはすぐに値下がりするんじゃないか」というような受け止め方をされないようにする」こと」を挙げました。

 岩田社長は3DSを値下げした当時、値下げの副作用として業績への影響と共に、Wii Uでも同様に値下げするのではという懸念を持たせてしまったとコメントしています。
 そういった意味では、Wii Uの発売は、過去のプラットフォームよりも特に舵取りが難しい状況になっていると言えそうです。

◎関連リンク
 □2012 E3 アナリスト Q&A セッション 質疑応答 (任天堂)