任天堂、WiiやDSの不法販売店に対する出荷を制限へ
任天堂は、品薄解消の妨げになったり独占販売などを行っている小売店に対して、今後の出荷数を大幅に削減する措置を取るとのことです。
スゴブロクDS&Wiiさんによると、この出荷制限措置は、品薄が続いている「Wii」や「ニンテンドーDS」が中心で、対象となる小売店へは既に通知を行っているとのことです。
怪しい小さなお店だけではなく、かなりメジャーな大規模店舗にもおよぶようで、かなり大規模な措置と思われます。
つまりは、「法律に違反したり任天堂の方針に逆らいすぎている小売」が対象になっているものと思われますが、どんな事をすれば制限措置を取られてしまうのでしょうか……。同記事によると、例えば以下のような行動が対象になるようです。
1.在庫を溜め、他店が売り切れた頃に店頭に出す
出荷された商品を、任天堂から指示された販売時期を守らずに溜め込み、他店が売り切れになった頃に店頭に並べて販売する。これは
不当な独占販売になり、任天堂がたくさん出荷しても品薄を解消できないことになります。
確かに、「売りたい時に売りたい」という主張もわかりますが、倉庫に溜め込まれては品薄は解消できませんよね。
2.本体とソフトのセット販売
ソフトを多く売りたいと言う理由から、本体とソフトをセットにして販売する小売店が存在しています。しかしこれは
抱き合わせ販売(※法律的には、関連性のない商品同士が違反となるため、本体とソフトの場合は例外かと思われます)となります。また、
任天堂はセット販売(抱き合わせ販売)を認めていません。セット販売にした場合、本体を購入したいお客さんも仕方なくセットを買うことになり、そのソフトは中古市場に流れてしまう可能性があります。
中古と言えば、過去に訴訟がありましたが、結果は中古販売が認められましたね。任天堂はその結果に対して「ユーザーが飽きてしまわないようなソフトを作れば良い」と言うような主張をしており、さすが任天堂ですが……。
セット販売が行われた場合、もしもそれが興味のないソフトだったら、中古市場に流れてしまう可能性がありますよね。新品ですので、高く買い取ってもらえますし。
3.売値が異常に高い
これは制限の対象になるかは定かではないですが、「
メーカー希望小売価格」よりも大幅に高い値段で販売している小売店が存在しています。Wiiの発売前にも、一部で話題になっていたかと思います。
DSは15,000円、DSLiteは16,800円、Wiiは25,000円が「メーカー希望小売価格」ですが、これはあくまでもメーカーである任天堂の希望であって、最終的には小売店側の采配で価格を決定できるんですよね。お客さんにとっては非常に不利益ですが、このような事にもぜひ対処してもらいたいものです。
ちなみに、これらの事が現在行われていなくても、過去に行われていた場合は出荷制限措置の対象になるとのことです。
このような事は昔からありましたが、なかなか対処しにくいため、何か解消できるような抜本的な仕組みが必要とされているでしょう。FCやSFC全盛期あたりの任天堂は、厳しく小売などを締め付けていたため、その反動とも言えなくもない気がしますが……。
DSやWiiのヒットで、再び任天堂の存在感が大きくなってきています。今回のこの措置が、今後どのような影響を与えるのか注目ですね。
◎関連リンク
□
任天堂がDS等不当販売店への出荷を制限へ (スゴブロクDS&Wii)
□経由:
1月16日 Wiiニュース (AllWiiNeed)
□経由:
ゲーム情報諸々 1/14 (ゲーマーホリック)