DS用マジコンの販売者に対して初の刑事摘発、任天堂が発表
任天堂は、ニンテンドーDSでコピーゲームの起動を可能にする「マジコン」の販売者に対して、初めての刑事摘発が行われたと発表しました。
「マジコン」とは、ニンテンドーDSに施された技術的制限手段を回避し、コピーゲームの起動を可能にする装置です。これまで任天堂は、ソフトメーカーと共にマジコン販売業者に対して民事訴訟を起こすなどの措置を取りました。既に有罪判決が出されているにも関わらず別の業者による販売が後を絶たず、より強い対処が必要とされていました。
これまでの法律では、マジコンの販売業者を法律で摘発することは出来ませんでしたが、
2011年12月に不正競争防止法が改正され、マジコンに代表される技術的制限手段回避装置の輸入・販売行為に対して、刑事罰が導入されました。
今回の刑事摘発は、法律改正を受けて実施された初のマジコン販売業者の摘発となります。任天堂はニュースリリースを通じて、この件に関して「
今般の摘発により、今後マジコン等の装置が市場から無くなることを期待しています」とのコメントを発表しています。
なお、法律改正による摘発に関しては、
Wiiの違法改造を行ったとして2012年2月に逮捕された男性が初の適用例です。
ちなみに、マジコンに関する訴訟は海外でも行われています。既に韓国、台湾、イギリス、イタリア、オランダ、ドイツなどの各国にてマジコン販売を違法とする判決が出されているほか、一旦は業者に対して無罪判決が出されたフランスやスペインでも、その後の裁判で有罪となっています。
◎関連リンク
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ニンテンドーDS用装置の販売者に対する刑事摘発について (任天堂)