任天堂、8月発売「Newマリオ2」からDL版の販売を開始。WiiUは本体発売日から
任天堂が27日に開催した決算説明会にて岩田聡社長は、8月に発売する「Newスーパーマリオブラザーズ2」より3DSソフトのダウンロード版を販売開始すると発表しました。
岩田社長は1月の経営方針説明会にて、2012年度以降はデジタルビジネスを大幅に拡大することを明らかにしていますが、ダウンロード版の販売には課題があるとも語り、それに対する答えが用意できた時に展開を始めるとしていました。
現在、
3DSのインターネット接続率は日本で70%超、欧豪では約50%となっており、過去の任天堂ハードに比べて格段に向上しました。また、オンラインショップへの訪問リピート率も大幅に向上しています。
それを受け、任天堂では2012年8月発売予定の「Newスーパーマリオブラザーズ2」より、従来のパッケージ形態に加え、
パッケージソフトのダウンロード販売が始まります。
以後、夏発売予定の「鬼トレ(仮称)」を含めて
任天堂発売の3DSソフトに関しては原則としてパッケージとデジタルの2つの形態で販売されます。
岩田社長は、ダウンロード版についてSDカードの容量が必要であったり、ゲームカードのように家族間などでの共有が出来ないといった欠点を挙げました。一方で、利点としてはゲームカードを複数個持ち歩いたり、別のソフトを遊びたい時に交換したりせずに済むことをアピールしました。
また、ダウンロード版の販売は「ニンテンドーeショップ」の他に、これまでのパッケージソフトのように
小売店での販売も実施されるとのこと。ダウンロード版は最終的にはニンテンドーeショップからダウンロードする必要がありますが、
商品の選択と購入決定、決済については小売店とニンテンドーeショップの両方で可能になります。
小売店でダウンロード版を購入した場合は、店頭での決済後に16桁のソフト引替番号を発行し、それをニンテンドーeショップで入力してダウンロードする、という流れになります。
岩田社長は、ダウンロード版の販売を小売店でも実施する理由について「
小売店さんの店頭で支払いを済ませるという方法は、多くのお客様がすでに慣れておられるがゆえに、わかりやすく、かつ、心理的な抵抗も小さい」「
クレジットカード番号を入力することを不安に思われるお客様がおられることや、年齢によってクレジットカードや携帯電話での決済手段がご利用いただけないお客様がいらっしゃる」と説明しています。
他にも、ソフトをニンテンドーeショップでの展開に限定した場合は商品の露出手段も限定されてしまうことも挙げ、「
インターネット関連の知識や経験の有無にかかわらず、あらゆるお客様を対象にしていく必要がある」と語りました。
小売店側から見た利点としては
パッケージソフトのような在庫負担が無くなること、過剰在庫による短期間での値崩れを防止できることなどを挙げています。
また、通常のダウンロード販売とは異なる点として、
小売店が販売するダウンロードソフトに関しては、小売店が価格を決定できることがあります。これにより、通常のパッケージソフトのように価格に幅が生じることになります。 岩田社長は、これについて「
「パッケージは値引きがあるのが当たり前なのに、デジタルには値引きがない」ということにはならないと思いますので、この前提で、お客様にどちらかの形態をお好みに合わせて選択していただければと考えています」とコメントしました。
なお、
パッケージソフトのダウンロード販売は、Wii Uに関しては本体発売時から実施するとのこと。小売店での販売なども3DSと同様に実施される予定です。
任天堂ホームページでは、パッケージソフトのダウンロード販売について詳しい説明が掲載されていますので、こちらも合わせてご覧ください。
◎関連リンク
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2012年4月27日(金)決算説明会 (任天堂)