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任天堂が平成24年3月期決算短信を発表、最終赤字も来期は利益確保へ

  • 掲載: 2012年4月26日 23:49
 任天堂は26日、平成24年3月期決算短信(期間:2011年4月1日~2012年3月31日)を発表しました。
 売上高は6476億5200万円(前年度比-36.2%)、営業利益は-373億2000万円、経常利益は-608億6300万円、当期純利益は-432万400万円で、1981年に連結業績を公開してから初めての最終赤字となりました。

 2011年度は、上半期にニンテンドー3DSの市場が冷え込み、8月に1万円の値下げを実施しました。以後は「スーパーマリオ3Dランド」「マリオカート7」をはじめ、サードパーティからも注目ソフトが出揃ったこともあって本体の普及が進み、国内で発売されたゲーム機の中では最速で累計500万台を突破しました。ただ、海外では年末商戦の立ち上がりが例年に比べて遅くなったため、上半期での不振を挽回するには至らず、出荷数は3DS本体が1353万台、3DSソフトが3600万本となり計画を下回りました。
 Wiiは、「ゼルダの伝説 スカイウォードソード」が米国を中心に高い評価を受けましたが、Wii本体は984万台、Wiiソフトが1億237万本となりました。DSは、3DSへの世代交代が進んでいる段階にあり、DSシリーズ本体が510万台、DSソフトが6082万本と大幅に減少しています。

 また、ニンテンドー3DS本体や海外でのWii本体値下げによる在庫補償を実施したこと、為替レートが想定を上回る円高で推移したことにより為替差損が277億円発生したことなども影響し、営業損失が373億円、経常損失が608億円となりました。

 ただ来年度に関しては、ニンテンドー3DS本体が次期半ばまでに赤字解消見込みであること、3DS向けに「Newスーパーマリオブラザーズ2」「とびだせ どうぶつの森」「鬼トレ(仮称)」などを発売予定であること、年末にWii後継機である「Wii U」を発売することなどから、2012年度は黒字を確保する見込みです。
 来期の通期業績予想は、売上高が8200億円、営業利益が350億円、経常利益が350億円、当期純利益が200億円です。また、想定為替レートは1ドル=80円、1ユーロ=105円です。

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