かんたんな作品紹介
「ラビリンスの彼方」は、ある迷宮で出会った少女と共に、謎多き迷宮を抜け出すべく冒険に出る物語です。ジャンルは
RPGですが、RPGの中でも特に
バトルに焦点を当てた作品です。
開発はトライエース、音楽は桜庭統氏、少女の声優は戸松遥さんです。神秘的な世界感と桜庭統氏の音楽が非常にマッチしていて、
公式サイトの雰囲気に魅力を感じた方にはこの時点で既におすすめです。作品の雰囲気を堪能できるトレイラーも公開されているので、ぜひご覧ください。
ここからは、作品の魅力を3つに分けて紹介していきます。
バトル
この作品の大きな特徴の一つは、バトルです。基本ルールは、下画面に味方・敵が混ざって”
行動順”の順番に並んでいて、ターンが回ってきた順に攻撃していくというシンプルなものです。
また、味方と敵は必ず3つの属性のうちどれかに属していて、種類は
グーテシウム(炎)、チョキロム(草)、パーティリウム(氷)です。3すくみの関係になっていて、相性によってダメージ量が変化します。ただし少女は例外で、どの属性にも属していません。
以上が基本的なバトルシステムですが、ストーリーを進めるに従って徐々に新しいルールが加わります。
詳細については公式サイトをチェックして欲しいのですが、
ゲーム開始時点とプレイ開始10時間後では別のゲームだと思うくらいにバトルに対する印象が変わります。
公式サイトに紹介されているシステムが全て解禁された頃には、バトルは非常に戦略的でパズル的な要素を含んだものになります。いかに効率良く敵にダメージを与えていくかが鍵です。コナミより、バトルの様子も動画で公開されていますのでご覧ください。
他にも、バトルで得た経験値は、パーティメンバー(自分を含めて4人)のHPや攻撃力を上げるために使用します。
パラメーターは経験値の範囲内で自由に調整できるため、フィールドによって属性を変えたり、特定のメンバーだけHPを増やして盾にしたり、さらには今までの成長をリセットしてパラメーターを振り直せるアイテムもあったりと、この辺りはかなり自由度が高めです。
ちなみに、本作の難易度はゲームの最初で選ぶほか、オプションからも変更できるようになっているのですが、選択肢は
ノーマル、ハード、スーパーハード、ウルトラハード、ハイパーハードとなっています。
ファイアーエムブレムも驚きのラインナップですが、ここは余程の自信が無い限りはノーマルにしておくのが無難です。
少女との冒険
作品のもう一つの大きな特徴は、
序盤で出会う少女です。少女は作品の象徴でもあり、ストーリーの鍵でもあり、中盤以降はバトルでも非常に重要な役目を果たすことになります。
それが故に……という事でもないのですが「
この女の子と一緒に冒険するんだ!」というのも、この作品における大きなモチベーションになります。動画などを視聴して「素敵な少女だな」と思った方は、ぜひその気持ちをプレイ開始後も忘れずに望んで欲しいと思います。
神秘的な世界感と音楽
3つ目の特徴は、神秘的な世界感と音楽です。元々、
綺麗なフィールドを立体視で表現するというのが作品のコンセプトの一つですので、景色は非常に綺麗です。あえて名前を出しますが「
FRAGILE ~さよなら月の廃墟~」にも通じるような、触れたら崩れてしまいそうな儚げな世界感でとても大好きです。
音楽は桜庭統氏ですが、同氏のファンにも、公式サイトで流れている曲が気に入った方にもおすすめです。
あと、公式サイトには書かれていなかったと思うのですが、本作では通常の3Dゲームのように自由に移動できるわけではありません。「ウィザードリィ」のように、一人称視点で1マスずつ進んでいくタイプの移動方法です。
誰におすすめできるか
というわけで、この作品の魅力について3点に分けて紹介しました。パズル的な要素を含んだバトル、共に冒険する少女、神秘的な世界感と音楽という3つの特徴があり、どれも良いのですが、「
誰におすすめできるか」となると少し難しい話になります。
というのも、実際にプレイする時には
少女や世界感といった要素よりもバトルが大きな割合を占めることになります。遊ぶきっかけは少女や世界感だったとしても、どこかのタイミングでバトルが好きになるか、あるいは好きで無くてもある程度はこなせるようにならないと、段々と遊ぶのが厳しくなってくる可能性があるからです。
ただ、好きな人はとことん好きになるタイプの作品でもあります。いわゆる
人を選ぶゲームなのですが、僕は夢中になってしまいました。3DSなので寝る前に布団の中で遊ぶことが多いのですが、
止めたい時に閉じれば良いという気軽さは、この作品においては重要です。
良いところ、悪いところ
例の如く長くなってしまいましたが、最後に良いところと悪いところを箇条書きでまとめます。
○良いところ&悪いところ
- 戦略性の高い、パズル的な要素を含んだバトルシステム
- 広大なフィールド
○良いところ
- バトルシステムの説明は、ゲーム中いつでも確認できる
- チュートリアルが充実している。パーティメンバーがヒントを言ってくれる
- パーティの成長をリセットできるアイテムがあり、やり直せる
- 階を行き来する毎にセーブできる
- 少女がいきいきとしてて元気がもらえる
- 初めてゲームを起動した時の演出がいい
- ゲームオーバーになった時の演出で虚しい気持ちに
○悪いところ
- 移動速度が遅い
(走ったりワープしたり出来ないので、歩いて移動するしかない) - 回復ポイントが少ないため、特に序盤で苦労する
(他の作品よりも少し早めに回復ポイントへ戻った方が良い) - 回復ポイントへ戻る道にも敵がいるため、下手するとたどり着けなくて八方塞がりに
(その場合は、各フィールドの最初からやり直さざるを得ない) - HPの多い敵が何の変哲もない場所をうろうろしていることがある
(ゼノブレイド程にはひどくないけど……)
1月は年明けにも関わらず3DSソフトが多く発売され、本作はちょっと埋もれてしまったかなという気もしますが、興味を持った方はぜひ手に取ってみてください。
◎関連リンク
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「ラビリンスの彼方」公式サイト (コナミ)
◎Amazon.co.jpで購入
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ラビリンスの彼方