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任天堂・岩田社長、3DS本体の赤字について「来期の早いうちに解消できる」

  • 掲載: 2012年1月26日 23:01
 任天堂の岩田聡社長は26日、大阪市内での会見にてニンテンドー3DS本体の赤字についてコメントしました。
 26日に発表された任天堂の第3四半期決算では、営業利益が前期の1587億9500万円から一転し、164億800万円の赤字になりました。また、決算発表と同時に、通期でも営業赤字となる業績予想の下方修正も発表しています。

 業績予想の修正理由について岩田社長は、主に欧米の年末商戦でゲーム市場の盛り上がりが想定よりも遅くなり、中でも3DSの販売が「われわれの期待に届かなかった」と振り返りました。
 来期の業績見通しについては具体的な言及は無かったものの、「厳しい円高が続いても、(従来の)任天堂らしい営業利益が出せるようにしていく」と語りました。

 また、8月の値下げにより赤字となっていたニンテンドー3DS本体に関しては「年末に非常に売れたが、ハードの採算がとれていなかった」とコメント。赤字は「来期の早いうちに解消できるだろう。ハードを売ることでプラスがでると思う」とし、量販効果により来期以降は採算性が改善するとの見通しを示しました。
 3DSは、2011年度の本体出荷計画が従来の1600万台から1400万台へと下方修正されています。岩田社長は、下方修正について「当然、責任を感じている」とする一方で、「未来を悲観するような悪い状況ではない。未来に向けてしっかりとやれる土台はできた」「ゲーム専用機にはちゃんとした市場がある。ソフトとハードがかみ合えば爆発的に売れる。現実に(昨年)12月の日本での3DS(の販売)の勢いは、DSのピーク時とほとんど変わらない規模だった。ゲーム専用機に未来はないというのは間違いと証明できた」と語りました。

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