任天堂が第3四半期決算を発表、通期業績下方修正で営業赤字に
任天堂は26日、平成24年3月期第3四半期決算短信を公表しました。
平成24年3月期第3四半期(2011年4月1日~12月31日)における売上高は
5561億6600万円(前年同期比-31.2%)、営業利益は
-164億800万円、経常利益は
-660億2700万円、四半期純利益は
-483億5100万円で、第2四半期に続いて赤字決算となりました。
第3四半期は、8月に実施したニンテンドー3DS本体の値下げや有力ソフトの発売により本体販売は1143万台となり、累計1500万台を突破しました。ソフトに関しては、年末商戦期に発売された「
スーパーマリオ3Dランド」「
マリオカート7」、カプコンの「
モンスターハンター3G」がミリオンセラーとなりました。
ニンテンドー3DSは
ニンテンドーDSやWiiを上回る普及ペースに回復しましたが、第2四半期までの不調を挽回できず、ソフトウェアの販売本数は2804万本に留まりました。また、3DS本体の出荷計画も1600万台から1400万台へと下方修正しています。
Wiiに関しては、有力タイトルが多数発売されたもののライフサイクルの後期に入っていることもあり、本体は896万台、ソフトウェアは8906万本になりました。
それらに加え、ニンテンドー3DSやWii(※海外のみ)の値下げによる利益率の低下と在庫補償、為替相場が予想を上回る円高で推移したことにより
537億円の為替差損が発生したことなどから、営業利益、経常利益、四半期純利益が共に赤字となりました。
決算発表に伴い、通期業績予想の下方修正が発表されました。修正後の業績予想は売上高が
6600億円(前回予想7900億円)、営業利益が
-450億円(同10億円)、経常利益が
-950億円(同-300億円)、当期純利益が
-650億円(同-200億円)です。
前回の業績予想発表時点では通期の影響利益を10億円としており黒字を確保する見込みでしたが、今回の下方修正により、任天堂が業績を公表して以来初めての赤字決算となる見込みになりました。
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