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任天堂が平成24年3月期決算短信を発表、通期予想は上場来初の最終赤字に

  • 掲載: 2011年10月27日 22:39
 任天堂は27日、平成24年3月期決算短信を発表しました。
 資料によると、第2四半期(2011年4月1日~9月30日)の売上高は2157億3800万円(前年同期比-40.6%)、営業利益は-573億4600万円、経常利益は-107億7872万円、四半期純利益は-702億7300万円と、前年同期比で減収減益になりました。

 第2四半期は、ニンテンドー3DSの値下げ以降は本体販売が復調傾向にあるものの、主にソフトウェアのヒット作が少なかったこと、DSやWii本体の販売台数が前年比で下回りました。また、全世界でニンテンドー3DS本体、海外でWii本体を値下げしたことによる小売店への在庫補償が発生しました。
 本体の値下げ、ソフトの不調により売上利益率が大きく減少し、業績は573億円の営業損失になりました。また、為替市場は引き続き想定を上回る円高で推移しており、為替差損が524億円発生しました。

 また、為替の影響と販売予想の見直しにより、通期の業績予想が下方修正となっています。修正後の売上高は7900億円(前回予想9000億円)、営業利益は10億円(同350億円)、経常利益は-300億円(同350億円)、当期純利益は-200億円(同200億円)です。
 本業の儲けを示す営業利益は10億円と通期では黒字を確保する見通しですが、為替差損などの影響で当期純利益は-200億円となり、上場来初の最終赤字の見込みです。

 通期業績予想の修正を受け、配当予想も下方修正されました。変更後は期末及び年間100円です。配当方針に基づいた場合は年間配当は10円になりますが、来期以降については業績回復を見込んでいることから、年間100円が今期の下限に設定されました。

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