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岩田社長、3DSの値下げについて「普及に対する懸念を早期に払拭しておくことが必要」

  • 掲載: 2011年7月29日 20:02
 任天堂が29日に開催した第1四半期決算説明会で、岩田聡社長はニンテンドー3DS本体の値下げについて説明を行いました。
 任天堂は28日に、ニンテンドー3DS本体の価格を8月11日に1万5000円へ値下げすると発表しました。発売後半年も満たない時期に1万円の大幅な値下げが実施されるのは異例の事態ですが、岩田社長は値下げの理由について「ニンテンドー3DSの発売前・発売直後と、現時点とでは、状況が大きく異なっていると認識したため」と説明しました。

 また、ゲーム機本体の値下げは、有力ソフトの発売時や年末商戦前に実施されるのが通例です。今回、3DSが8月11日に値下げを実施する理由については2つ挙げました。1つ目は、3DSの魅力が伝わるまでに時間が掛かっており、年末の有力ソフトの効果を最大化させるためには今よりも多い台数のハードが普及している必要があること、2つ目は普及に対する懸念を早期に払拭し、ソフトメーカーや小売店の今後の展開に影響を与えないようにすることです。
 特に2点目については、Wiiでは2007~2008年頃にサードパーティ製タイトルの販売数が大きな課題になり2009年以降のラインナップに影響が出た事例があり、それを踏まえたものであると考えられます。

 最後に岩田社長は、値下げについて「ニンテンドー3DSが、ニンテンドーDSの後継プラットフォームとして普及するためには、今思い切った手を講じる必要があると考えた」とし、「値下げの効果は短期的なものとしてではなく、この年末商戦まで、おおよそ4カ月ほどの期間で、どのようにこれが効くのかということで判断していただきたい」と呼びかけました。

 リンク先では、岩田社長の説明の全文が掲載されていますのでこちらも合わせてご覧ください。

◎関連リンク
 □2011年7月29日(金)第1四半期決算説明会 社長説明 (任天堂)

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