突然こんな記事を書くとは珍しいと感じた方もいると思いますが、それには理由がありまして……1つ目は、通勤中のすれちがい通信で、ある日「
3DSサウンドに触れている人は稀だな」という事に気付いたこと。2つ目は、これもある日Twitterで「
3DSサウンドがとても便利だ」と話している人がいて、なるほどと思ったことです。
あと、当サイトでは3DSサウンドの話をあまりしていなかった事もありますし、これを機に自分も真剣に3DSサウンドを使ってみようという事で書いてみました(実は自分も今まであまり使ってなかった)。
3DSサウンドは、一言で表すと
3DSで音楽を聴くためのソフトです。それ以外にも、音声を10秒間録音する機能や、音声にエフェクトをかけて遊ぶ機能などが搭載されています。今回は「3DSサウンドで音楽を聴く」というテーマで紹介しますので、ここからは音楽ファイルの再生を中心に取り上げていきます。
さて、ニンテンドー3DSサウンドで音楽を聴く場合、以下のような特徴があります。
- 音楽ファイルを3DSで聴きたい時は、SDカードへドラッグ&ドロップするだけでOK
- 意外と音質が良い
- ミュージックプレイヤーとして普通に使える
- サウンドエフェクトや速度変更など、音で遊ぶ機能が楽しめる
- 任天堂らしいビジュアライザが楽しめる
- すれちがい通信に対応している
これ以外にも、ニンテンドーDSiサウンドからの変更点として
MP3ファイルへの対応が挙げられます。DSiユーザーからすると大きな変化ですね。
一部感想も含まれていますが、ここからは上に挙げた特徴を詳しく説明していきます。
音楽を聴きたい時は、SDカードへドラッグ&ドロップするだけ
3DSサウンドで音楽を聴くためには、聴きたい音楽のファイルをSDカードに保存し、それを3DS本体に挿します。保存方法は、市販のSDカードリーダー/ライターなどを使ってパソコンに接続し、SDカードにファイルを保存するだけです。
3DSサウンドが対応している音楽ファイルは、
「.m4a」「.mp4」「.3gp」のAACファイル、「.mp3」のMP3ファイルです。対応フォーマットは、ビットレートが16kbps~320kbps、サンプリング周波数が32kHz~48kHzです。
音楽ファイルを保存するフォルダは自由ですが、管理しやすいように音楽ファイル専用のフォルダを作っておき、そこにまとめて置くと良いと思います。なお、3DSサウンドには以下の制約がありますのでご注意ください。
- フォルダ数は最大1000個、音楽ファイルは最大3000個
- 同じ名前のフォルダが2つ以上ある場合は、1つにまとめられて表示される
- 1つのフォルダ内で表示できる音楽ファイルは、最大100個
- 8階層より深い階層にあるフォルダやファイルは表示されない
- フォルダ名は、階層の深さに関係無く「数字順」「ABC順」「あいうえお順」で表示される
- 著作権保護された音楽ファイルの再生は不可
意外と音質が良い
”意外と”というのは僕の感想ですが、スピーカーで音楽を聴いた時の音質が思っていたよりも良くて驚きました。DSi本体よりも明らかに向上しています。僕は、就寝前に音楽を聴きつつ本を読んでいますが、MP3プレイヤーとイヤホンで聴く代わりに、3DSで気軽に音楽を聴くのも良いかなと思いました。
ちなみに3DSは疑似サラウンド機能を搭載していますが、
スピーカーの場合はサラウンドよりもステレオの方が個人的には良い感じに聞こえました(イヤホンなどで聴く時はサラウンドの方が良かった)。
ミュージックプレイヤーとして普通に使える
これも感想ですが、実際に試してみて「
ミュージックプレイヤーとして普通に使える」というのが率直な感想でした。ループ再生やランダム再生、プレイリストなど基本的な機能は揃っており、曲選択などの操作もボタンとタッチペンの両方に対応しています。
また、DSiサウンドと同じく、本体を閉じてスリープモードにしても、ヘッドホンなどを接続しておけば曲が再生されます。すれちがい通信も問題なく楽しめますので、外出先でも音楽を聴くことが出来ます。なお、スリープモード中も音量の操作は反映されるため、カバンなどに仕舞う場合は注意した方が良さそうです。
サウンドエフェクトや速度変更など、音で遊ぶ機能が楽しめる
3DSサウンドには、再生中の音楽ファイルの音程や再生速度を変える機能が付いています。例えば、英会話の発音が聞きにくい時は再生速度を遅くしたり、
一青窈の歌のピッチを下げると平井堅が歌っているように聞こえるというネタの真偽を確かめる事も出来ます。
他にも、「カラオケ」や「8ビット」などのサウンドエフェクトを使ったり、L/Rボタンを使って楽器を鳴らすといった機能が搭載されています。
任天堂らしいビジュアライザが楽しめる
ビジュアライザとは、音楽に合わせて画面を演出してくれる機能です。3DSサウンドでは上画面がビジュアライザになっており、通常は曲一覧が表示されている部分を様々な画面に変更できます。
例えば音程や波形の変化を表示したり、「エキサイトバイク」や「プレイやん」などのゲーム画面、スターフォックスシリーズに登場する乗り物”アーウィン”に似たものが空中を飛んだり、ゲーム&ウオッチを模した画面だったりと、色々な種類のものが用意されています。
これらは全て立体視に対応しているほか、アーウィン風とゲーム&ウオッチ風の画面では、
スライドパッドを使ったミニゲームも楽しめます。
すれちがい通信に対応している
実はここが伝えたかった部分だったりしますが、3DSサウンドは
「すれちがい通信」に対応しています。3DSサウンドには、SDカードに転送した曲をお気に入りに設定する機能がありますが、これを各ユーザーの”セレクション”として、すれちがい通信を経由して様々な人とやりとり出来ます。
やりとりしたデータは、相性やすれちがいの記録を確認できる「
すれちがい相性診断」と、すれちがい通信でやり取りした”セレクション”から人気曲やアーティストを集計した「
すれちがいヒットチャート」として楽しめます。
ここまで「3DSサウンドで音楽を聴く」というテーマでお送りしてきましたが、いかがでしょうか。内蔵ソフトにも関わらず、3DSサウンドを使ったことが無いという方は多いのではないかと思いますので、興味がある方はぜひこの機会にお試しください。
◎関連リンク
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ニンテンドー3DSサウンド (任天堂)