任天堂が平成23年3月期決算短信を発表
任天堂は25日、「平成23年度3月期 決算短信」を発表しました。
決算短信によると、売上高は1兆143億4500万円(前年度比-29.3%)、営業利益は1710億7600万円(同-52.0%)、経常利益は1281億100万円(同-64.8%)、当期純利益は776億2100万円(同-66.1%)と、前年度に比べて減収減益になりました。
2010年度は、スーパーマリオ25周年を記念して
限定のWii/DSi LL本体やWiiソフト「
スーパーマリオコレクション スペシャルパック」を販売し、好調でした。ソフトは、DSソフト「
ポケットモンスター ブラック・ホワイト」、Wiiソフト「
スーパーマリオギャラクシー2」、Wiiソフト「
Wii Party」、Wiiソフト「
ドンキーコング リターンズ」などが好調でした。また、2009年度に発売したWiiソフト「
NewスーパーマリオブラザーズWii」や「
Wii Fit Plus」が引き続き好調な販売を記録しました。また、新型携帯ゲーム機「
ニンテンドー3DS」を日本で2月、海外で3月に発売しました。
しかしながら、米国市場で12月の本体販売台数が過去最高を記録した2009年を下回ったほか、日本や欧州でも減少しました。また、ニンテンドーDSシリーズの値下げや、為替レートが想定を上回る円高で推移したため為替差損が494億2900万円発生し、昨年度に比べて減収減益となりました。
2011年度は、ニンテンドー3DS向けのソフトダウンロード販売サービス「
ニンテンドーeショップ」がスタートするほか、Wii関連では「
ゼルダの伝説 スカイウォードソード」などの新タイトルが控えています。
一方で、3月11日に発生した東日本大震災による個人消費活動への影響が懸念されています。任天堂では生産体制に影響は出ていないものの、市場の動向は引き続き不透明な状況です。
2011年度の業績予想は、売上高が1兆1000億円、営業利益が1750億円、経常利益が1850億円、当期純利益が1100億円を見込んでいます。想定為替レートは1ドル=83円、1ユーロ120円です。
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平成23年3月期 決算短信 (任天堂)