トップページWii関連ニュース > 特集: ケーブルによる映り具合の 違いを簡単にまとめる

特集: ケーブルによる映り具合の 違いを簡単にまとめる

  • 掲載: 2006年11月29日 00:06
 Wiiは「AVケーブル」「S端子ケーブル」「コンポーネントAVケーブル」「D端子AVケーブル」に対応しています。今回は、その違いをまとめました。

 ※2月10日午後11時15分、インターレスとプログレッシブについて修正しました。
 ※11月29日午後9時30分 ケーブルの説明について修正しました。
 まず、テレビに出力される信号は「輝度信号(Y)」「青色差信号(B-Y)」「赤色差信号(R-Y)」の3つがあります。
 その信号を実際にテレビに映す方法は、1つのフレームを2つに分け1秒間に60回伝送(合計30フレームを伝送)する「インターレス(i)」と、フレームを分割せず、1フレームを1秒間に30回伝送する「プログレッシブ(p)」があります。
 「インターレス」では1フレームを分割して伝送するため、チラつきが発生して画質が悪くなり、目も疲れてしまいます。対して「プログレッシブ」は、1度に伝送するためチラつきが無く、画質が良くなるのです。

 それらを踏まえ、まずケーブルによる信号の違いです。Wii本体に同梱される「AVケーブル」は、コンポジット(上の3つを混ぜて出力する方式)信号で出力されるため、文字や輪郭などがぼんやりと映ってしまいます。ですが、テレビ放送を見るときには大きな影響はありません。

 「S端子ケーブル」は、「Y」と「C(B-YとR-Y)」に分離して出力します。信号を分離して出力するゲームの場合は、特にコンポジット信号よりは綺麗な画質になります。

 「コンポーネントケーブル」と「D端子ケーブル」は、3つの信号を全て分離して出力しますので、「S端子ケーブル」よりも画質が向上します。また、「プログレッシブ」での出力にも対応しており、さらに画質が向上します。
 2つのケーブルの大きな違いは、「コンポーネント」は端子が3本、「D端子ケーブル」は端子が1本というところです。また、「コンポーネント」は、テレビによっては仕様が違うことがあるようです。あと、D端子規格は日本独自のものなので、海外ではケーブルは発売されません。

 Wiiは、映像出力を480iと480pのどちらかから選択できます。すべてのソフトが480pに対応するわけでありませんが、対応しているならばより良い画質となります。

 つまりは、

AVケーブル < S端子ケーブル < コンポーネントAVケーブル = D端子AVケーブル

 といった感じです。D端子はコンポーネントよりも若干画質が劣るようですが、使い勝手が良いという意味で「D端子ケーブル」と「コンポーネントAVケーブル」は同じと言ったところでしょうか。ちなみに、PS3はさらに上のD5端子やHDMIにも対応しています。

 以上、簡単ではありますがケーブルの解説をお送りしました。さらに詳しい情報は、リンク先などもご覧ください。

 ※29日21:30 … D端子ケーブルとコンポーネントAVケーブルの解説に誤りがありましたので、修正しました。


◎関連リンク
 □映像端子の種類と解説
 □コンポーネント端子 (Wikipedia)
 □D端子 (Wikipedia)
 □Wii公式サイト 周辺機器 (任天堂)