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英国: 小売店が3DS本体の値下げ競争を展開、現地の任天堂幹部がコメント

  • 掲載: 2011年2月12日 00:38
 欧州では3月25日に発売されるニンテンドー3DS本体ですが、日本や北米とは異なり希望小売価格は設定されていません。そのため小売店が自由に価格を設定できるようになっており、早くも値下げ競争が繰り広げられています。
 欧州での卸値は229ポンドですが、実際には多くの小売店でそれよりも安い値段での予約受付を行っています。当初は229ポンドで予約を受け付けていた小売店も多かったものの、次第に値下げ競争が繰り広げられるようになりました。
 現在は190ポンド台で競り合っており、例えばzavvi.comは199.85ポンド、Amazon.co.ukは197ポンド、トイザらスは196.99ポンドと年末商戦期のような値下げ競争が行われています。ちなみに229ポンドは日本円で約3万500円、196.99ポンドは約2万7000円です。

 海外のゲーム情報サイト3DSBuzzが、3DS本体の値下げ競争について任天堂UK幹部のJames Honeywell氏に質問したところ、以下のようにコメントしました。

 3DSBuzz: 任天堂が3DS本体の価格を提示せず、小売店に任せたのはなぜですか?

 James Honeywell氏: ヨーロッパの法律では、生産者による小売価格の設定は、どんな製品であっても違法であるとされています。小売店は、自由に価格を決めて販売しても良いのです。
 アムステルダムでのカンファレンスが開催される前に、3DS本体の卸値が229ポンドであるという事を小売店側に公開しました。これは、カンファレンス終了後すぐに小売店が自由な価格で予約を始められるようにするためです。最終的には、一部の小売店はその通りに229ポンドで販売することを選びましたが、別の小売店は219ポンド、202ポンド、199ポンドなどで販売することを選びました。
 任天堂が希望小売価格を提示しない事により、小売店は自由に価格を設定でき、ユーザーはその中からベストな価格や取引を選択できるのです。


 小売店側からするとゲーム機本体は利益が薄いため、ソフトを売って利益を得るというのが基本構造になっています。ただ、本体がここまで値下げされるのは欧州ならではと言えそうです。

◎関連リンク
 □Nintendo Respond to 3DS Price Concerns (3DSBuzz)
 □Nintendo 3DS price drops to £196.99 (The Official Nintendo Magazine)