角川グループのゲーム事業を集約、Wii/3DS向けソフトも発表
角川ゲームスが20日に開催した「角川ゲームス カンファレンス2011 KICKOFF」にて、角川書店、アスキー・メディアワークス、エンターブレイン、角川ゲームスの家庭用ゲームパブリッシング事業を統合することが発表されました。
4社の統合は2011年4月に実施されます。今後は、世界に通用するIPの強化、4社の統合による販売の強化、ソーシャルゲームへのアプローチという3つの指針を基に事業を展開します。
角川グループホールディングス代表取締役社長の佐藤辰男氏は、統合について「5年、10年後に、今回のことがターニングポイントになったと思えるだろう」と語りました。
また、イベントではWiiやニンテンドー3DS向けの新作ソフトのプレゼンも開催されました。Wii向けアクションゲーム「
アースシーカー」は2011年4月7日発売、価格は7140円、開発はクラフト&マイスターです。
ストーリーは、地球から脱出した人類が第2の地球を目指して航海を続けるものの、途中で人類が死滅。ようやく第2の地球である惑星に到着した宇宙船は、積んでいた地球の遺産をばらまいてしまったり、新人類”アースノイド”やモンスターなども生み出してしまいます。本作は、”アースノイド”が地球の遺産を回収するために冒険するというものです。
エグゼクティブディレクターの船水紀孝氏によると、本作には
アクションゲームが苦手な人でも遊べるようになっているとのこと。他にも
ニンテンドーDSiとの連動が用意されており、DSi側で遊んだミニゲームの内容がWii側に反映されるといった要素もあります。
Wii/ニンテンドー3DS向けフライングアクションゲーム「
天空の機士 ロデア」は発売日・価格未定、開発はプロペです。同社代表の中裕司氏は、本作は「
空を飛ぶ、というアクションが基本となる作品」とのこと。
Wiiと3DSで発売される作品は初めてになりますが、Wii版ではWiiリモコンのみで操作できるようになっており、簡単に空を飛べるとのこと。操作は、リモコンをテレビに向けてポインタを表示させ、ボタンを押しつつリモコンを振るとポインタの方向に飛べます。ゲーム内カメラはポインタの動きと連動するため、操作しやすくなっているようです。
ニンテンドー3DS向けフィッシングゲーム「
FISH ON」は2011年春発売、価格は未定、開発はシムスです。本作は、ブラックバスなど様々な魚を釣り上げるゲームで、3DSの裸眼立体視を活用した演出があります。
イベントの終盤では任天堂専務の波多野信治氏が登壇しました。波多野氏は、「
ニンテンドー3DS専用ソフトとして、各ゲーム会社さんに新たなアイディアを持つ作品に開発してもらいたい。角川ゲームスのゲーム制作にも、任天堂は協力していきたいと思います。独創的で新しい物を開発してもらえるよう、期待しています」とコメントしました。
その他、各作品の詳細やスクリーンショットなどについては関連リンクをご覧ください。
◎関連リンク
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中裕司氏の新作『天空の機士ロデア』も!角川ゲームスの発表会をレポ (ジーパラ)
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角川ゲームス発表会で『アースシーカー』と『天空の機士ロデア』を発表 (電撃)