ニンテンドーDS向けに2タイトルが発売された「東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング」シリーズの最新作が開発中であるとのこと。

　「東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング」（以下「脳トレ」）は2005年5月に発売されたニンテンドーDS向けソフトです。発売当初はそこまで話題にはならなかったものの秋頃から話題になり始め、同年12月に発売された続編と共に「脳トレ」ブームの中心になりました。
　国内では、他のソフトとの相乗効果で2005年末から2007年にかけてDS本体の品薄が続いたほか、脳トレシリーズは2作合計で900万本以上を販売し、ゲーム史に残る出来事になりました。脳トレシリーズは海外でも発売され、2006～2008年頃にブームを迎えました。

　そんな脳トレシリーズですが、川島隆太氏の著書「さらば脳ブーム」にて、続編に関する記述がありました。BIGLOBEゲームで連載中のコラム「橘寛基のGamersta！」によると、「守秘義務があり、詳しい情報開示ができない」としつつも弾3弾ソフトが2010年末くらいに出るとの記述があったとのこと。
　しかし、現時点では任天堂からそのようなソフトが発売されるという告知は一切無いことから、年末発売を目指していたとされるニンテンドー3DSのソフトとして開発されている可能性がありそうです。DSソフトとして開発されていて開発期間が延びているという可能性もありますが、実際に発売されるとなればDSか3DSかに関わらず注目が集まりそうです。

　ちなみに脳トレの第3弾がすぐに開発されなかった理由については、川島氏と任天堂の岩田社長との間で「出せば売れるのは確実だろうけど、それじゃ何か面白くない。次に出すとしたらもっと新しい『何か特別なアイデア』が生まれたときにしましょう」との意見で一致していたからであるとのこと。
　脳トレ第3弾が発売されるという事は、上にある”何か特別なアイデア”が生まれたという事になりますね。川島氏は著書の中で「かなり歯ごたえのあるソフト仕上がっている」とも語っています。

　詳細は一切不明ですが、今度はどういう仕掛けがあるのか期待して待ちたいですね。

◎関連リンク
　□第225回 『特別なアイデア』の第3弾 「脳トレ」の裏側 （橘寛基のGamersta！）