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社長が訊く「ラストストーリー」更新、Wiiソフト制作の特徴とは

  • 掲載: 2010年10月28日 01:59
 任天堂ホームページで連載中の社長が訊く「ラストストーリー」が更新されました。
 今回掲載されたのは第5回~第6回です。前回に引き続き、ミストウォーカー代表で本作ディレクターの坂口博信氏と、キャラクターデザインを担当した藤坂公彦氏が登場しています。

 坂口氏はこれまで様々なゲーム機に向けて作品を送り出してきましたが、Wiiソフトは今回が初めてです。同氏によると、HD機(Xbox360やプレイステーション3)での開発では、仕事の段取りやグラフィックなどの作品への組み込みを重要視していたとのこと。
 それに対して今回は、まずプロトタイプをつくり、
それを検討するという方法を取ったため、今までのハードとはものづくりの方程式がまったく違うと語りました。この手法が可能だった理由の一つとして、HD機での開発は映像のクオリティを保つことだけに精一杯になってしまいがちだった事を述べています。

 しかしながら、本作では映像面にも力が入っています。坂口氏が「HD映像ではないWiiだからといって、映像のクオリティが下がるのは絶対にイヤでした」と語った通り、岩や水の質感、キャラクターのモーションなど、細部にもこだわって制作が進められました。最終的には「他のハードと映像を比べてみても全然見劣りしない」ものになったとしています。

 また、岩田社長によると、RPGには大好きな人がいる一方で「入りにくい」と感じている人もいる問題があるものの、本作はシステムが新しいためにRPGをプレイしている方にもしていない方にも門戸が開かれている作品であるとのこと。坂口氏は「難解すぎたり、独りよがりなシステムだったりしてはいけない」とし、素直なポジショニングで作品をつくりたいと今後の事についても語りました。

 その他、作品に手応えを感じた時期やシナリオに関するエピソードなど、様々な話題が取りあげられています。
 なお、社長が訊くラストストーリーですが、坂口氏と藤坂氏が登場する分に関しては今回で最終回となりました。全ページが出そろいましたので、まだ読んでいない方もこの機会にぜひご覧ください。

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