社長が訊くラストストーリー更新、物語シーンの早送り機能を搭載
任天堂ホームページにて、社長が訊くラストストーリーの第2回~第4回が掲載されました。
社長が訊くラストストーリー第2回では、第1回に登場したミストウォーカー代表で「ラストストーリー」ディレクターの坂口博信氏に加え、本作のキャラクターデザインを担当した藤坂公彦氏も登場しています。
ラストストーリーは、坂口氏と藤坂氏とプログラマーの方が3人で食事をしながらゲームについて議論した時の内容からプロットが出来てきたとのこと。その後は試作品を1年半ほどかけて制作し、試行錯誤の末にシステムが完成しました。
坂口氏が手掛けた作品の中では、ラストストーリーが試作品だった期間は長く、同じ方法で制作した「ファイナルファンタジーVII」の時よりも長かったとのこと。
岩田 そうして完成しようとしている『ラストストーリー』のシステムとは、どのようなものでしょう?
坂口 格好よく言えば“秩序”と“混沌”だと思っています。戦いというものは、戦場に“秩序”をもたらしたものが勝利する・・・逆に言えば、相手の“秩序”を“混沌”に持ちこむことで勝利できます。それをバトルで表現したかったんです。ただし、碁や将棋のように理詰めではなく、もっと感覚的で、時間の流れを感じるようなバトルシステムを模索しつづけました。
岩田 戦いの時間がリアルタイムで流れていくなか、感覚的に相手に“混沌”をつくりだし、自分は“秩序”を保つ・・・そういった戦略を、つねに変化する戦況で考えるんですね。
坂口 はい。自分ひとりだけのアクションで切りひらいていくのではなく、
パッと戦場を見渡したら、“秩序”と“混沌”の戦略が随所にうごめいている、そんなリアリティあふれる仕組みにしたかったんです。
「
秩序と混沌」は
ラストストーリー公式サイトのコラムでも取り上げられており、そこで”
ギャザリング”と呼ばれるバトルのシステムについて紹介されています。
ほかにも、本作ではストーリーシーンでの見せ方や敵キャラの演出などにも特徴があります。また、注目の機能として見せ場シーンの
「早送り」機能があるとのこと。通常のスキップは物語が一瞬途切れてしまうのに対し、早送り機能では字幕を見ながらストーリーについていけるとのこと。坂口さんも「
いちばんユーザーさんに見てほしいのは、この「早送り」機能です(笑)」と絶賛しています。
ちなみに、社長が訊くラストストーリーは第1回の掲載から時間が経ってしまいましたが、それは9月29日に開催された任天堂カンファレンス2010の準備による影響で岩田社長のところで原稿が止まっていたからだそうです。
インタビューはまだ続きがありますが、これからはあまり長い時間を空けずに公開するとのことなので、次回の更新も楽しみに待ちたいですね。
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