任天堂がバイタリティセンサーに関する特許を出願、使用例も
海外にて、バイタリティセンサーと思われる特許を任天堂が申請していたことが判明しました。
バイタリティセンサーは2009年のE3で発表された周辺機器で、人差し指を挿入して使う機器です。特許資料によると、内部では指に向けて赤外線が発射されており、血管の中にあるヘモグロビンの量を調べているとのこと。
ヘモグロビンとは血液中の赤血球に含まれているタンパク質で、肺から体中に酸素を運ぶ役目があります。脈拍数が上がると血流が良くなるため、ヘモグロビンの量が増加します。逆にリラックスした状態では、血流が落ち着くためヘモグロビンの量も少なくなります。バイタリティセンサーでは、この原理を用いて脈拍を測定しています。
特許資料では、画面に”
relax fluid”と呼ばれるメーターが表示されています。これは、プレイヤーの脈拍数とプレイヤーの年齢における脈拍値の平均を比較し、その人がどれくらいリラックスしているかを算出したものです。
資料では、例としていくつかの”ストレッチゲーム”が紹介されています。これは、いわゆるストレッチ運動の他にも、アクション要素があるゲームも紹介されています。
内容は、空を飛ぶキャラクターを操作し、天井の高低に合せてWiiリモコンを上下させて天井に衝突しないようにするというものです。また、床の傾きに合せてWiiリモコンを傾けて、床に沿うようにキャラクターを動かします。天井や床に触れてしまうと減点です。感覚的には、イライラ棒に似たようなゲームのようです。
ゲーム終了後、画面にはゲーム開始前と終了後の”relax fluid”が表示されます。終了後の方が”relax fluid”が高くなった場合は、ゲームを遊んだことによって副交感神経が活発になったことを示しています。
バイタリティセンサーは、
当初はE3で発表される予定でしたが延期となり、9月29日に開催された任天堂カンファレンス2010でも発表されませんでした。そのため、発売自体が中止になったのではといった声もありましたが、開発自体はきちんと進んでいるようです。
ちなみに任天堂は、「
Wii Relax」という商標を申請していました。もしかすると、今回紹介したストレッチゲームは「Wii Relax」に収録されるゲームの一部なのかも知れません。
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