坂口博信氏、「ラストストーリー」で18年振りのディレクターに
任天堂ホームページにて、ミストウォーカー代表の坂口博信氏を招いたインタビュー記事として社長が訊く「ラストストーリー」が掲載されました。
このインタビューは、任天堂より2010年中に発売予定のRPG「ラストストーリー」でディレクターを務めている坂口氏に、作品について訊くというものです。
坂口氏がディレクターとして作品に関わるのは1992年に発売された「ファイナルファンタジーV」以来18年振りとのこと。ラストストーリーは、坂口氏が開発の中心になって制作される久々の作品となります。また、ミストウォーカー制作の作品が任天堂から発売されるのは、2007年にニンテンドーDS向けに発売された「
ASH -ARCHAIC SEALED HEAT-」以来となります。
インタビューでは様々な話題がありますが、ここではラストストーリーの由来について紹介します。
岩田 「全力で、やり残さず」という気持ちは『ラストストーリー』というネーミングにも表れているんでしょうね。
坂口 はい。『FF』のときもそうだったんですけど、毎回、全部出し切って「ここで終わりでもいい」という気持ちでつくってきたんです。でも、今回はその気持ちがとくに強いと思います。
岩田 これが自分にとってのラストになっても悔いが残らないくらいの注ぎ込み方というか・・・。
坂口 そうですね、失敗しちゃうと引退しろと言われるので(笑)。
岩田 (笑)
坂口 もちろん一生、ものづくりは進めたいとは思うんですけど、このように大きなものづくりという意味では、もし失敗した場合というのは、ちゃんと覚悟しなきゃいけない、という気持ちもありますし、持てるものはすべて、これ以上出せないという状況にしたい、と思ってやっています。
岩田 わたしは「タイトルはこれで行きたい」と坂口さんがおっしゃっているということを任天堂の担当者を通じて聞いたときに、「坂口さんはすごい覚悟をされているんだな」と、ものすごく強く感じました。
ファイナルファンタジーというタイトルには、当時ファミコン向けゲームが不調だったスクウェアにとって「これがだめだったら最後にしよう」という決意が込められています。今回のラストストーリーも、坂口氏の決意の表れなのかも知れません。
社長が訊く「ラストストーリー」では、これ以外にも様々な話が載っていますので、まだの方はぜひ読んでみてください。なお、このインタビューは後日続きが掲載される予定です。続きが掲載され次第またお伝えいたします。
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