任天堂が、2000年頃にノキアと共同で携帯電話内蔵ゲーム機の研究を行っていたという噂があるようです。

　この研究の具体的な内容について不明ですが、元関係者と語る人物の話では2000年頃に任天堂とノキアが共同で研究を行っていたと証言しています。この研究によって企画されたコンセプト案は任天堂の取締役会に提出されたものの否定的な意見が多く、これにより研究チームは解散に至ったとしています。
　その後、2001年より任天堂はゲームボーイと携帯電話を連携させるサービス「モバイルシステムGB」を展開しましたが、当時はまだ低年齢層に携帯電話を導入することに対して敷居が高かったことやコンテンツ不足などから、2年足らずでサービス終了となりました。また、ノキアは2003年にゲーム機能を持つ携帯電話「N-Gage」を発売しましたが、こちらも不振に終わっています。

　ちなみに以前開催された決算説明会の質疑応答では、岩田社長は携帯電話の問題点として料金体系を挙げ「毎月何千円を払える方というのは、実は任天堂のお客様と相性が必ずしもよろしくありません」とコメントしています。
　また、Amazonが展開している電子書籍「Kindle」の話題にも触れ、コンテンツを購入する費用の中に通信費が含まれており毎月の負担が無いビジネスモデルに対して「うまくモデルをつくられたなあ」と述べ、興味を持っていることも伝えられています。

　なお、ニンテンドー3DSでは移動通信がサポートされるという噂も以前ありましたが、E3ではニンテンドースポットなどによる無線LANでのインターネット接続を提供することが発表済であることから、移動通信は未対応となる見込みです。

◎関連リンク
　□Nintendo Teamed Up With Nokia to Develop Phone Concept （Nintendo Life）
　□RUMOR - Inside source claims Nintendo and Nokia toyed with Nintendo phone years ago （Go Nintendo）
　□2010年第2四半期 決算説明会 質疑応答 3ページ目 （任天堂）