ニンテンドー3DSがDSi LLよりも小さくなった理由
任天堂の紺野秀樹氏は、海外メディアWiredのインタビューにてニンテンドー3DSの画面の大きさについて語りました。
以下、Wiredのインタビューにおける紺野氏とのやり取りです。
Wired: 私はDSi LLを持っていて、その大きさの画面に慣れています。3DSのスクリーンがより大きくなる可能性はありますか?
紺野氏: あなたはそれを望みますか?
Wired: はい。
紺野氏: DSi LLには、大きなスクリーンによるインパクトがありました。しかし3DSのコンセプトは、お客さんに3DSを外に持ち出してもらうことです。そのために、Tag Mode(複数のすれちがい通信)などの機能を考案しました。3DSを大きくしすぎると、お客さんは「そんな重いものはカバンに入れたくない」と言って持ち歩いてくれないかも知れません。私達は、3DSをなるべくコンパクトにしたいと考えていました。
ニンテンドーDSi LLでは4.2インチのスクリーンを採用したため画面の大きさで話題となり、「これより小さい画面ではもう満足できないのではないか」といった意見が出ていました。しかし3DSでは3.5インチのワイド液晶が搭載され、DSi LLよりも画面サイズが小さくなりました。
これは、DSi LLはDSシリーズの中の選択肢の一つであるのに対して、3DSはお客さんに対する新たな提案であることから、従来のDSシリーズのような持ち運びやすいサイズである事が求められたのではないでしょうか。
また、テレビによる3Dについても話題になっていました。
Wired: 3Dスクリーンをより大きくすることは可能ですか。そうすると、3Dの効果に影響が生じてしまうのでしょうか。
紺野氏: スクリーンを大きくすることは出来ます。
Wired: テレビサイズで表示してもらえないでしょうか。
紺野氏: そうする事も出来ました。しかしコスト問題の他に、3D効果を体感できる特定の位置にお客さんが常にいなければならないという問題があります。携帯型ゲーム機の場合、お客さんの位置は常に1つです。
3DSで採用される裸眼3D液晶は、正面から大きく外れた位置から見ると3Dの効果を体感できない問題点があります。テレビは様々な位置から見ることになるため、現時点では課題が多いようです。
そのほか、インタビューでは興味深い話題がたくさん取り上げられていますので、ぜひご覧ください。
◎関連リンク
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Nintendo 3DS Idea Man Pulls Back Curtain on Handheld’s Capabilities (Wired)