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任天堂が中国の製造委託先を調査へ、過酷な労働環境が問題に

  • 掲載: 2010年5月30日 16:46
 任天堂は、Wiiなどの生産を委託している中国の富士康国際(フォックスコン)の調査を開始しました。
 日本経済新聞などの報道によると、台湾・鴻海精密工業の中国子会社であるフォックスコンで従業員の自殺が多発しているとのこと。同社は、任天堂、ソニー、マイクロソフトから発売されている家庭用ゲーム機をはじめ、アップル、デル、HPなど様々なメーカーの製品を受託生産を手がけて急成長を遂げましたが、その一方で従業員の待遇が過酷なものであると報道されています。
 iNSIDEさんの記事によると、任天堂はCSRに基づく調達ガイドラインを作成し、それに準拠したサプライヤーのみを調達元としているとのこと。フォックスコンについては多くの問題が報道されていることから、再度実態の調査を始めました。アップルとHPも、同様の調査を開始する予定となっています。

 この問題を受けて、フォックスコンは従業員の賃金を20%アップする事を発表しました。しかし、自殺者は今年に入ってから少なくとも10人以上いるとされているほか、iPhoneのプロトタイプを紛失した従業員が自殺に追い込まれる事件も発生しており、解決までの道のりは遠そうです。

◎関連リンク
 □任天堂、中国の製造委託先を調査開始・・・従業員の自殺者が多発 (iNSIDE)
 □過酷な労働条件が伝えられる中国フォックスコン、従業員の賃金を20%アップ (iNSIDE)