岩田社長、据置型ゲーム機の展開について「Wiiでまだできることがある」
任天堂ホームページにて、5月7日に開催された任天堂決算説明会の質疑応答が掲載されました。
質疑応答で
Wiiの次について問われた岩田社長は、「
次の据置型ゲーム機の開発をしていますかと聞かれたら、いつでも「しています」と答えます。一方で、それを今すぐ出さねばならないかと思っているかというと、全くそうは思っておりません」と、ある意味いつも通りのコメントをしました。そして「
Wiiでまだできることがあると思っております」とし、次の据置型ゲーム機を発表するつもりは無いことを改めて述べました。
また、任天堂は
2010年度のWii本体予想出荷台数を1800万台と発表していますが、これにより2年連続で出荷台数が減少する見込みとなる事から”限界”や”不調”といった報道がされています。
これについて岩田社長は「
このコンソールが発売されてから4年経過していることを考えますと、それなりに高い目標だと思っています」とコメント。新しい遊びに対してすぐに反応する人は既にWii本体を購入していると考えられる事から、今後は任天堂のメッセージが届きにくい方や説得が難しいユーザーを対象にしていく必要があるとしています。
もし、任天堂が今年発売するソフトの1つが大人気となりブームが巻き起こった場合は前年を越える出荷台数となる可能性があるものの、それを前提に業績を予想する事は出来ないため、一定の確率で実現できるであろう台数として発表したのが1800万台であったとのこと。
岩田社長は「
私は決して前途を悲観しているわけではありません」とし、「
これから売っていくということは今まで以上に難しくなるということを自覚した上で、今期ビジネスを展開する」としています。
Wiiで起きたブームと言えば、2006年に発売された「Wii Sports」、2007年の「Wii Fit」、2008年の「マリオカートWii」、2009年の「Wii Sports Resort」「Wii Fit Plus」「NewスーパーマリオブラザーズWii」などが世界的な大ヒットとなり本体を牽引しました。しかし、2008年末に発売された「Wii Music」はソフトとしては十分な売り上げではあったものの、期待した動きにはなりませんでした。
このように、期待作が必ずしも予想通りの展開で売れることは無いほか、6日には
Wiiについて「販売台数が前年を上回ると期待するのは難しい」ともコメントしており、Wii本体の2000万台突破へのハードルは高くなってきているようです。
なお、より詳しい質疑応答の内容については関連リンクよりご覧ください。
◎関連リンク
□
2010年5月7日 決算説明会 質疑応答 1ページ、
2ページ (任天堂)
◎関連ニュース
□
岩田社長、Wiiについて「販売台数が前年を上回ると期待するのは難しい」 □
Wii本体出荷台数が7000万台を突破、2010年度は1800万台を予定