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任天堂岩田社長とGoogle韓剛氏の対談が掲載、「安藤ケンサク」で協業

  • 掲載: 2010年4月22日 23:16
 任天堂ホームページにて、「社長が訊く安藤ケンサク」のGoogle篇と開発スタッフ篇が掲載されました。
 Google篇には、グーグル株式会社のPartner Solutions Organizationサイトマネージャー Japan&Korea 韓剛氏が登場しました。
 Googleは最大手の検索サイトで、何か知りたい言葉を入力して検索するとWeb上の情報が一覧で表示されるというものです。安藤ケンサクは、Webにある情報の数である”ヒット件数”を題材にしたもので、様々な言葉を使ってヒット件数の大小を競うというゲームです。

 ここでは、本作のタイトルが「安藤ケンサク」に決まった経緯について紹介します。

 韓氏: 『安藤ケンサク』というタイトルに決まったと聞いたときは正直ビックリしました「ひょっとして、開発チームに安藤さんがいるんですか?」と、スタッフの方に聞いたんですけど、そうじゃないんですね。

 岩田社長: 「AND検索」からついた「安藤ケンサク」というキャラクターがこのゲームには登場するので、商品の内容を端的に表現し、かつ、親しみがあり
お客さんに愛される名前として、この名前にしたんですけど、今回のネーミングは、けっこう難産だったんです。
 究極に言うと、ビデオゲームというのは、生きていく上で必要不可欠ではないものですから、どんなによくできた商品であってもお客さんに知っていただけないと消えていくことも少なくないんですね。それだけはどうしても避けたいと考えたんです。


 以前のタイトルは「ケンサクス」というものでしたが、確かに「安藤ケンサク」の方が興味を持ってもらえるかも知れません。

 開発スタッフ篇には、本作の開発を手がけたシフトのプランナー征矢健太郎氏、同じくプログラマーの油井陽一氏、任天堂企画開発部でプロデューサーの西村健太郎氏が登場しています。
 ちなみに本作は、元々は2008年10月の任天堂カンファレンス2008秋で発表されたタイトルで、2009年中には発売される予定でした。

 西村氏: そもそも、最初はとても短い期間でつくる予定のプロジェクトでしたから。

 岩田社長: わたしもそう聞いていました。

 西村氏: すぐにできるので、ということでしたのでそのつもりだったんですが・・・。

 岩田社長: 「すぐできるので」と言って、3年もたってしまった。

 西村氏: はい。2007年の6月頃からつくりはじめておよそ半年後の年末の、そろそろ完成が見えてくる頃になって、ゲームにならない部分が見えはじめたんです。

 岩田社長: もうそろそろ完成が見えたら、実はゲームにならないという、
それはゲーム開発上、かなり悪夢ですよね。


 AND検索をする時の選択肢に全く関係のない言葉がランダムに出てきたり、タイトルがなかなか決まらなかったり、デバッグ作業まで進んでいた2009年1月に開発が中断となるなど、開発が難航したようです。

 ここで紹介したエピソード以外にも安藤ケンサクに関する様々な話題が取り上げられているほか、Google編では知名度が低いけど便利な検索機能なども紹介されていますので、ぜひご覧ください。

◎関連リンク
 □社長が訊く「安藤ケンサク」 Google篇開発スタッフ篇 (任天堂)

◎関連ニュース
 □4月29日発売「安藤ケンサク」の収録ゲームを一部紹介