2008年にAnascape社が、ゲームキューブ用コントローラとWii向けクラシックコントローラの設計が同社の特許を侵害しているとして任天堂を訴えた件で、任天堂は特許を侵害していないとする判決が米連邦控訴裁より下されました。

　この件について簡単に振り返ると、まずAnascape社はコントローラに関する特許を侵害しているとして任天堂を訴え、テキサス州東部の連邦地方裁判所は2008年5月、任天堂に対して2100万ドルの支払いを命じました。任天堂はこの判決を不服として控訴したほか、支払額についても不正確であると反論しています。
　そして今回、米連邦控訴裁より下された判決は、Anascape社の主張を退け、任天堂の特許侵害を認めた地裁判決を覆すといったものでした。

　ITmediaの記事によると、任天堂米国法人は声明で「今日の判決で任天堂のコントローラーが特許を侵害していないことが確認された。当社の主張が認められたことをうれしく思う」とコメントしたとのこと。
　また、Anascape社はマイクロソフトに対しても同様の訴訟を起こしていたようですが、こちらは2008年に和解しているようです。

　任天堂を巡る特許訴訟については、今回の他にWii本体の内部基盤について訴えたLonestar InventionsやWiiの輸入差し止めを求めたHillcrest Labsなど多数あり、国内でもエイディシーテクノロジーから提訴されています。

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