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任天堂が2009年第3四半期決算短信を発表、売上高が23%減少

  • 掲載: 2010年1月28日 22:23
 任天堂は28日、「平成22年3月期 第3四半期決算短信」を発表しました。
 第3四半期(2009年4月1日~12月31日)における売上高は1兆1821億7700万円(前年度比23.1%減)、営業利益は2966億5600万円(同40.8%減)、経常利益は3145億1100万円(同10.8%減)、四半期純利益は1926億100万円(同9.4%減)になりました。
 前年度比では減収減益となりましたが、第2四半期時点での売上高5480億5800万円(前年同期比34.5%減)と比較すると減少幅が小さくなっており、上半期での不調分をある程度挽回したと言えます。

 要因としては、上半期は不調だったWiiが年末商戦で大きな盛り上がりを見せたこと、ニンテンドーDSが引き続き全世界で好調だったことが挙げられます。Wiiについては、「NewスーパーマリオブラザーズWii」が1055万本、「Wii Fit Plus」が1016万本、「Wii Sports Resort」が1358万本をそれぞれ出荷したほか、Wii本体の値下げ効果もあり、日本や米国では本体の出荷台数が過去最高となりました。
 DSについては、「ポケットモンスター ハートゴールド/ソウルシルバー」が日本で374万本、「トモダチコレクション」が日本で274万本、「ポケットモンスター プラチナ」が全世界で310万本、「ゼルダの伝説 大地の汽笛」が全世界で245万本を出荷するなど、ソフトが引き続き好調でした。

 市場の冷え込みが懸念されていたWiiについては、第3四半期の3ヶ月間で約1200万台の本体を出荷しており、通期での2000万台出荷を達成できる見通しとなりました。
 また、第3四半期が好調だったため通期業績予想の下方修正は行わず、売上高1兆5000億円の予想を据え置きました。

 Wii市場の建て直しが急務となっていた第3四半期ですが、強力タイトルの投入や本体の値下げにより、無事に年末商戦で挽回する事が出来ました。
 今後の課題は、Wiiの勢いをどう維持していくか、発売から5年を迎えたニンテンドーDSを今後どうするかという2点でしょうか。今後の動向にも引き続き注目です。

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