Wiiウェアの試遊版、年内に試験的にスタート
任天堂の岩田社長は、10月30日に開催された同社の中間決算説明会質疑応答にて、Wiiウェアの試遊版についてコメントしました。
※3日20時35分追記: 開始時期の表記を「来月(12月中)」から「年内(~12月31日)」に修正しました。
岩田社長は、2006年3月にサービスを開始したWiiウェア、2008年11月にサービスを開始したDSiウェアについて「
それほど大きな市場になっていないのは事実」と述べました。
理由として、ソフトを販売する場所であるWiiショッピングチャンネル/DSiショップについて「
指名買いのできる人が商品名を知っていてお店に入って一目散にその商品の所へ行き、それを取り上げてわき目も振らずにレジに持って行き、立ち去っていくという構造にしかなっていないと思う」と、現在の仕組みの欠点を挙げました。
上の欠点については全くその通りで、どんなタイトルが販売されているか分からないお客さんに対して不親切な面があるのは事実です。公式サイトなどをチェックしている方はすんなりと目的のソフトを購入できますが、人によってはソフトを探せなかったり、遊びたいソフトの購入にまでたどり着けない可能性があるかと思います。
そういった仕組みが今後改善されて敷居が下がれば、購入する人が増えていくのではないでしょうか。
また、Wiiでは行われていなかった試遊版については、「Wiiウェアにもし試遊版があったらお客さんは広がるだろうか」という事で
来月から少数のタイトルで実験を行うとのこと。
しかしながら、岩田社長としては「試遊版は購入促進のための決定的な答えである」とは感じていないようで、「用もないのにショッピングチャンネルに行くような理由が出来ない限りは、盛んに物が売れるようにはならない」と考えているようです。
ダウンロードタイトルの試遊版については、他機種では既に導入されている事もあってか以前から多くの要望がありました。しかし、試遊版の配信が試験的ながらも始まるという事で、購入を迷っていたタイトルの判断材料にするなどの活用が出来そうですね。
試遊版に関する詳細については、続報が入り次第お伝えいたします。
◎関連リンク
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平成22年3月期 経営方針説明会/中間決算説明会 質疑応答 (任天堂)